今日の我が家本紹介はこれです。
「AI VS. 教科書が読めない子どもたち」新井紀子著、2018年 東洋経済新報社刊
「AIに負けない子どもを育てる」新井紀子著、2019年 東洋経済新報社刊
「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトでAIの研究をしてきた著者の考えが濃縮されている本です。
実際、私が2007年からやって来た読解力・聴読解力テストでも、やはり成績はそんなに良くないんですよね。いや、60~80%程度の正答率は出るんですよ。でも逆を返すと、20~40%は間違えているわけです。ということは、しっかりと文章を読めないということを意味していますし、他者の話のポイントを理解できていないことを示しています。
ちなみに、日本人ね。
本当に簡単な内容の仕事であれば、AIが代替するようになるでしょう。正直、東京大学に入れるAIは作れませんでしたが、偏差値60程度の大学に合格できるAIは作れたわけですから。
もっと言えば、外国人の日本語能力を測定する「日本語能力検定」を日本人が受験した場合、1級を合格できる人がどれだけいるのか、というのも気になります。偏差値の低い大学の学生だと、2級の合格も危ういかも知れません。ということは、外国人の方が日本語を操る能力においても上だということが起きかねないのです。
私の今の仕事は、それを何とかすることに注力していると言っても良いでしょう。

「異端の数 ゼロ」
今日の我が家本紹介はこれです。
「異端の数 ゼロ」チャールズ・サイフェ著、林大訳、2009年 早川書房刊
なんとなく面白そうだから買ったのですが、大学時代にとりあえず展開方法を学んだだけになっていたマクローリン展開の本質的な意味を理解できた本でもあります。
数学とか数式って、頭の中でイメージが出来るかどうかで理解度が大きく変わります。重力レンズの式も、ブラックホール周辺の粒子の振る舞い方も、頭の中でのイメージが出来るか出来ないかで、全く理解度が変わるのですよ。
ちなみにAI関係もそうで、私の頭の中では今の第三世代AIも、やはり同様のイメージで想像しています。なので、どういうデータセットが必要なのかも、そのイメージの中でパズルを組み立てているようなイメージを持っています。
「ゼロ」についてのイメージを頭の中に構築するには、大変面白い本だと思います。
「史上最強 科学のムダ知識」
今日の我が家本紹介はこれです。
「史上最強 科学のムダ知識」平林純著、2004年 技術評論社刊
著者は電波天文学者として有名な平林久氏の息子さん。この本も物理の知識満載なのですが、その知識を贅沢に使って、理論武装していきます。それこそ、昨日紹介した本の内容のようなことを、徹底的に物理学的に追いかけていくという。
そのストイックさは、柳田理科男氏の「空想科学読本」など比ではありません。
「松井秀喜のマッハ弾」にはじまり、「モーニング娘。のクラスタ分析」とか、ガチの解析をぶっ込んでくるその姿は、物理系の人間には感動的ですらあります。やはり、遊びも研究も、やるなら徹底的にやるべきですよね!
しかし、ウチの師匠の福江純氏といい、「純」という名前の学者さんはこんな人が多いんだろうか…
「つかぬことをうかがいますが…」「また、つかぬことをうかがいますが…」
今日の我が家本紹介はこれです。
「つかぬことをうかがいますが…」ニュー・サイエンティスト編集部編、金子浩訳、1999年 早川書房刊
「また、つかぬことをうかがいますが…」ニュー・サイエンティスト編集部編、金子浩訳、2001年 早川書房刊
イギリスの科学雑誌「New Scientist」の人気コーナー、「The Last Word」に掲載された質問と回答をまとめた本です。まぁ、ネタ本です。いろんな人がいろんな事を疑問に思い、それを別の読者が答えていくという、言ってしまえば科学雑談をやっている感じの本です。
まだ答えが分からない質問もありますので、答えが正しいかどうかはあまり重要ではなく、考える過程を楽しむ本だと思えば良いでしょうか。
私も時々ネタで使わせていただいております。
「HAL (Hyper Academic Laboratory)」
今日の我が家本紹介はこれです。
「HAL (Hyper Academic Laboratory)」あさりよしとお著、2000~2002年 ワニブックス刊
「このマンガには、真実が含まれている可能性があります」
というのがうたい文句。一部、本当のことが入っていますが、どこまでが本当のことで、どこからがネタなのかを仕分けられることが、その人の科学リテラシーを測る指標になります。
個人的にはドップラー効果とかインフレーション理論とか臨界なんかが大好きです。
そうか、今作ろうとしてる情報リテラシーのコンテンツも、このあたりの要素をぶち込むと面白くなりそうですね。いつもは虚構新聞さんとコラボするような形を取っているのですが。
「決してマネしないでください」
今日の我が家本紹介はこれです。
「決してマネしないでください」蛇蔵著、2014~2016年 講談社刊
NHKのドラマは見てないので、知りません。いや、原作が面白いものは、アニメになるならともかく、ドラマになると途端にレベルが下がるので、見ようという気にならないのです。
実は蛇蔵氏の本を紹介するのは2回目です。前回は「日本人の知らない日本語」です。
逆に言えば、あれを知っていたので、きっと面白いだろうと思い買っていました。ご多分に漏れず面白いのですし、理系の学生や教員は変わっている人が多いのも事実ですが、こんな理系学生や教員はそうそういません。いやまぁ、いないとは言えないのがね…
ちなみにこの手の理系っておかしいだろという本だと、次の様な本もあります。
「数字で遊ぼ」絹田村子著、2018年~ 小学館刊
こちらは数学科の話。数学科も大抵おかしい人が多いよね。大学時代の数学科の友人も、まぁ、変わってたし。偏見かもしれんけど。
え、私? そりゃ変わってますよ、変人ですよ。それは間違いない。
「人工知能は人間を超えるか」
今日の我が家本紹介はこれです。
「人工知能は人間を超えるか」松尾豊著、2015年 KADOKAWA刊
今のディープラーニングベースの人工知能について知りたいなら、これが概要を学ぶ上では最適だと思います。もちろん人工知能の歴史についても触れられていますので、得るものは多いでしょう。
私の場合、以前から人工知能についてはある程度の知識があったわけですが、今のものについては、この本と以前に紹介した「ソシュールと言語学」の2冊で、ぼぼ全体を俯瞰して学ぶことが出来ました。
「心を揺する楽しい授業 話題源 地学」
今日の我が家本紹介はこれです。
「心を揺する楽しい授業 話題源 地学」
伊藤久雄・買手屋仁編集代表、1987年 とうほう刊
1991年4月に教壇に立つようになった際、真っ先に購入した本です。いや、待てよ、最初は「学習指導要領解説 高等学校理科」だったかな?まぁ、それくらい最初に買った本です。
授業の時にちょっと間に挟める小話みたいなモノがたくさん紹介されています。最初はこれを使ってネタの数を増やし、その後、オリジナル話題を増やしていきました。
今は、新聞記事などをガリガリチェックしながら、話題を増やしています。もしかして、こういう本を書けば良いのかなぁ…
