「星空の神々」

今日の我が家本紹介はこれです。

「星空の神々」 長島晶裕・ORG著、新紀元社刊

北天48星座についてはなんだかんだでほとんどの星座に神話が付けられています。しかし南天の星座については神話があるわけではありません。まぁ、カメレオン座とかはまだ行けそうな気もしますが、望遠鏡座とか顕微鏡座なんかどう考えたって神話なんぞありませんから。

とはいえ、どうやって設定されたのかとか、誰が設定したのかなどについては、天文業界、特に観望会やプラネタリウムのあたりにいると知っているに越したことはありません。そういう目的のために購入しました。ただ、買ったのは昨日の本と同じで、25年以上前の話ですけどね。

「【演習】占星学入門」

今日の我が家本紹介はこれです。

「【演習】占星学入門」 石川源晃著、平河出版社刊

20年以上前というか、もうちょっとで30年になるくらい前に購入した本ですので、内容についてはかなり抜けています。

でも確か自分のホロスコープを真面目に書いたような記憶だけはあります。いや、別にそれを信じているわけではないのですが、「星占い」をバカにするのであればちゃんと内容を理解する必要があるだろうと考えたのです。まぁ、当時書いたホロスコープはとうの昔にゴミになり、きっと焼却処分されてしまって跡形も残ってないはずなんですけどね。

ちなみに、ここで重要なのは
「春分点の位置から黄道沿いに30度ずつ12の領域に区切り、自分の生まれた時に太陽、月を含む古典的7惑星がどこにあったのか」
を描き表すことです。つまり現在の国際天文学連合の定めた88星座の境界線など何の意味も持っていません。あくまでも春分点を基点として、12分割された領域を、白羊宮、金牛宮…宝瓶宮、双魚宮と名付けているわけです。なので
「13星座占い?なんじゃその邪道な占いは」
みたいな感じです。

あー、もう一回復習がてら自分のホロスコープを描いてみるかなぁ…

「Umstrittenes Weltbild」

今日の我が家本紹介はこれです。

「Umstrittenes Weltbild」 Robert Henseling著、Verlag Philipp Reclam jun刊

日本語に訳すと「物議を醸す世界観」という事になるそうで。まぁ、後半には天文学の話もあるのですが、第1章は
「占星術とその起源」
でして、まー、真面目に占星術の歴史について書かれているっぽい。ホロスコープの書き方なんかも入っていたり。

でも後半にはかに星雲の写真やら黒点・プロミネンスの写真、あまつさえNGC3031の写真なんてのも載っています。
1939年の本ですが、ドイツでここまでの本が出版されていたとは。

ちなみに著者はアマチュア天文家だとのことです。しかし著書も多く、かなり博識だったことも伺えます。

この本は20年近く前にYahoo!オークションで手に入れました。確かチェコだったかに在住の方が出品されていたかと。

ただ、一つ誤算だったのは、タイトルだけがフラクトゥール(ドイツ文字)だと思って落札したら、本文も全部フラクトゥールだったこと。読めねぇよ…っていうか、読むのにものすごく苦労をします。

「日本の天文学」

今日の我が家本紹介はこれです。

「日本の天文学」 中山茂著、朝日新聞出版刊

日本の天文学の歴史を紹介している本です。占いは、まぁそれなりに。日本の場合、天文学は暦の高精度化を中心に動いてきましたので、そこが中心になっています。実際、中国の天文学の影響を受けていたのも暦のためですし、最初に西洋の天文学が入ってきたときも、真っ先に改良されたのは暦のために必要な部分でしたから。

あと、宇宙観はずいぶんと変わったと思います。日本神話などで出てくる宇宙観については、過去にも紹介しました。どちらかというと、この本よりも、去年の5月30日に紹介した
「日本人の宇宙観」
の方が詳しいので、そちらを参考にしてもらった方が良いです。ただ、概要を知りたいだけであれば、こちらもありかな。

「亜人ちゃんは語りたい」

今日の我が家本紹介は、これです。

「亜人ちゃんは語りたい」 ペトス著、講談社刊

吸血鬼、雪女、デュラハン、サキュバス、キジムナーなど、人のように見えるけど、過去には妖怪やモンスターに分類されていたものは、あくまでも、ちょっと特殊な人間、ということになっている設定です。

しかし、当然、普通の人間と同じ生活をするにはいろいろと問題もあって、苦労をします。
それても、
「それは個性だ!」
と言ってくれる先生がいるから、そしてそれを理解してくれるクラスメイトたちがいるからやっていけるという、完全に
ダイバーシティ&コンクルージョン
を体現した話です

まずはこの辺から、多文化共生を考えてみては?

「科学と神秘のあいだ」

今日の我が家本紹介はこれです。

「科学と神秘のあいだ」 菊池誠著、筑摩書房刊

その筋では有名な菊池教授のエッセイです。SFの話、科学の話、そしてニセ科学や似非科学の話。それ以外にも筆者の得意なテルミンの演奏まで、様々な事柄について書いています。

「科学的に…」
という言葉に疲れたら、この本で気分転換とか如何でしょう?まぁ、この本も多分に
「科学的に…」
な本なんですけどね。でも固苦しくないので、ちょっとした隙間時間に読み進められるのではないでしょうか。

「図説 ヴァイキングの歴史」

今日の我が家本紹介はこれです。

「図説 ヴァイキングの歴史」 B.アルムグレン編、蔵持不三也訳、原書房刊

ヴァイキングというと「海賊」というイメージが強いと思いますが、実態は全く別物です。もちろん海賊行為を行っていた集団もいるのですが、移住者して開拓した人々もいましたし、交易を営んでいた者もいました。一部は傭兵にもなっていました。

この本ではどこに住んでいたのか、どの様な生活をしていたのか、遠征、交易拠点、侵略と入植、信仰(北欧神話)、サガやルーン文字など、様々な観点からヴァイキングの実像に迫っています。一冊あると結構便利な本だと思います。ただし、やはり古本でしか手に入らないと思いますけど。

ちなみに私は1990年代前半にこの本を手に入れていましたので、一応新刊で買い求めました。大学時代に古代スカンジナビアや、中世ヨーロッパ史を学びましたので、その流れで購入したんですよね。そう思おうと、いろいろと買ってるなぁ。

「虚空の神々」

今日の我が家本紹介はこれです。

「虚空の神々」 建部伸明と怪兵隊著、新紀元社刊

このシリーズは何冊か持っていますが、これはケルト神話と北欧神話を扱った書籍です。

基本的には両神話の神々や主要な登場人物を紹介している本です。もともとはファンタジーを書く人が最初のとっかかりの勉強用に使っている本なので、これだけで両神話のことが全部分かると思ったら大間違いです。とはいえ、これはこれで結構便利。
特に
「あー、あれって誰だっけ?」
というネタを調べるときとか。まぁ、今ならWikipediaで済んでしまうんでしょうけど…でもこういう書籍で出ていると、ちょっと出典のアヤシイネタよりは信用出来るかな、と。

最近はこういう本が減ってきたので、ちょっとさみしいですね。