今日の我が家本紹介はこれです。
「俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する」 藍月要著 KADOKAWA刊
昨日に続いてラノベなのですが、昨日ほどは出来が良いわけではありません。先に言っておきますが、正直、アイデアだけです。
確かに異世界に行ったとして、何故そこが同じ物理法則なのでしょうか。同じ宇宙の異星であれば、物理法則は同じでしょう。
しかし、どこかが全く分からないところであれば、物理法則が同じかどうかはわかりません。重力定数は同じだとしても、重力加速度が同じかどうかは分かりませんし。
他の異世界系ラノベは、その辺をガン無視していますので、というか、たぶん気にしなければいけないのだということに気が付いていないのでしょう。そういう意味では、この作品は貴重です。
いろいろと頑張っているのは事実なので、もう少しアイデア以外の点も面白かったら良かったのですが。
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
今日の我が家本紹介はこれです。
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」 鴨志田一著 KADOKAWA刊
通称「青ブタ」。何と言っても量子力学だの相対性理論だのをある意味曲解し、様々な現象を引き起こすというアイデアがすごい。よくぞここまでアイデアを出せるものだと感心します。
1巻は量子力学的な話も出て来ますが、基本的には「人間原理」でしょうか。
「宇宙がこのような姿をしているのは、観測可能な人間が存在して、そのように観測しているから」
というわけですが、これは逆を返せば
「観測されなかったものは、なかったことになる」
とも言えます。それを人物に当てはめてしまうとこうなるというアイデアですね。
ただ、このシリーズが秀逸なのは、そこに人間の感情や、心の葛藤を放り込んでくること。個人的には5冊に当たる
「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」
が好きです。主人公の妹が
「明日はお昼の学校に行けるような気がしてきました」
「明日が楽しみです!」
「明日が待ち遠しいです」
というセリフからの展開が涙を誘います。アニメ化された作品を観たときも、その話数だけは涙腺崩壊を抑えるのが大変でした。
ちなみに「学校というものの在り方」にも疑問を投げつけてくれる作品ですので、教育関係者としては頭が下がる想いです。

「異世界食堂」
今日の我が家本紹介はこれです。
「異世界食堂」犬塚惇平著 主婦の友社刊
アニメにもなりましたが、この作品、思いっきり飯テロですよねー。メンチカツとか海老フライが食べたくなってくるんですよ。もしくはパウンドケーキも美味しそうですよね。
というわけで、まったりとした飯テロ作品として、面白おかしく読める作品です。
あー、コミック化もされていますが、そっちよりは明らかに原作の小説の方が面白いです。
「順列都市」
今日の我が家本紹介はこれです。
「順列都市」 グレッグ・イーガン著、山岸真訳 早川書房刊
ちょっと古いのですが、コンピューターの中に自分のコピーを置くサービスが出来た時代。どれだけお金を払うかで、購入出来る演算能力が異なるため、貧乏人の時間はなかなか先に進まない。一方、金持ちはほぼリアルの時間と同じスピードで時間が流れていくという違いが出てくるとしています。
「順列都市」というのは、お金をどれだけ払えるかで、順列が出来てしまうデジタル世界の都市を舞台にした物語です。
実際問題として、今の時代、デジタルの格差は
「使えるか、使えないか」
が格差として現れていますが、これからはそこにプラスして
「どれだけ払えるか」
も格差として出てくるようになるかも知れません。すでに今でも、多くの金額の払える人は便利なサービスを数多く使いこなし、一方、払えない人は自分で苦労して集めるか、情報取得量に差が出ることを容認するかです。
お金が全てとは言いませんが、だんだん格差が広がる世界になってきているのが、もう見え始めてますね…
「終戦のローレライ」
今日の我が家本紹介はこれです。
「終戦のローレライ」 福井晴敏著 講談社刊
「亡国のイージス」も同じ作者です。ちなみに「機動戦士ガンダムUC」や「宇宙戦艦ヤマト2202」もですが。
実はこの作品が一番好きだったりします。特に「椰子の実」の歌が大きな意味を持っている作品ですので、もう4巻で最後にこの歌を歌いながら次世代に残すべき主人公達を送り出して敵艦隊に突入していく部分は、涙無しには語れないモノがあります。
しかし、映画の中では「椰子の実」は全く触れられもしなかったとのこと。
「おい!そこが一番重要な部分だろ!!」
とツッコミを入れまして、「絶対観ない」と固く誓ったのでした。
「サイエンス・イマジネーション」
今日の我が家本紹介はこれです。
「サイエンス・イマジネーション」 瀬名秀明編著、小松左京監修、 NTT出版刊
科学技術とSFの境目あたりをおいかける本です。前に紹介した「科学 in SF」に通ずるものがあります。
でもこちらはロボットや意思疎通の手段、脳科学など、我々の生活に近しいところの話題が中心です。
しかし、小松左京氏が存命の時の本なんだなぁ…堀晃さんもまだ表に顔を出してるし。
「ギャラクシートリッパー美葉」
今日の我が家本紹介はこれです。
「ギャラクシートリッパー美葉」 山本弘著、角川書店刊
「相対性理論の制約を超えて、超光速航法(いわゆるワープ)をするには?」
や
「知性のある異星人の定義とは?」
など、笑わせてくれる上に、いろいろと考えさせてくれるアイデアをぶち込んできた作品です。さすが「と学会」元会長。
でもまぁ、これがあったからCONTACT Japanで「知性とは?」の話をした際にも、
「我々は異星人として、イルカやアリのような知性は求めていない」
のような話が出来たわけで。
まぁ、ネタだと思って読んでいただければ良いのではないでしょうか。「人間原理」なんかにも触れているので、結構勉強にもなりますよw
「おもいでエマノン」
今日の我が家本紹介はこれです。
「おもいでエマノン」 梶尾真治著、徳間書店刊
1983年に発売された単行本を皮切りに、シリーズ化されています。まさかこんなに続くとは…
「黄泉がえり」や「この胸いっぱいの愛を」が映画化された梶尾真治の作品ですが、基本的には短編集の方が好きです。エマノンも「うたかたエマノン」を除いて基本的には短編集ですので、少しずついろんなテーマを取り入れているこのシリーズは読みやすくて良いですね。グロテスクな描写もありませんし。
でも個人的には「美亜に贈る真珠」や「志帆が去る夏」なども好きなんだよなぁ。あと「ちほう・の・じだい」とか。
