「星界の紋章」

今日の我が家本紹介はこれです。

「星界の紋章」 森岡浩之著、早川書房刊

個人的にはこの物語に登場する種族であるアーヴの言語「アーヴ語」に大変興味があります。
これ、設定としては大和言葉が音韻変化と母音脱落を繰り返した結果生まれたものとされています。例えば

アマテラス → アブリアル
タカマガハラ → ラクファカール

など。なかなかに面白い変化です。

もともと日本語も省略や意味の付け替え、発音しやすいように音がひっくり返るなどなどでどんどん変化していっています。例えば

「新しい(あたらしい)」も本来は「新たしい(あらたしい)」が正しかったわけです。今でも「新たな(あらたな)」のように「あらた」というのが正式だったのが、「『あらたしい』は言いにくい」ということから「あたらしい」に変わったとされています。

これを読んで、それ以外にもいろんな変化の方法があるんだということをしりました。コミュニケーションについてのコンテンツ制作や講義を生業としている者として、大変役に立つアイデアをいただいた本です。

まぁ、内容はSFなんですけどね。

「ロードエルメロイⅡ世の事件簿」

今日の我が家本紹介はこれです。

「ロードエルメロイⅡ世の事件簿」 三田誠著、TYPE-MOONブックス刊

「事件簿」となっていますが、まともなミステリではありません。何しろ被害者も加害者も魔術師ですからね。「どうやってやったのか(How done it)」が問えないのです。
魔術師なので、密室だろうが(壁を通り抜けるなり遠隔魔術を使うなりして)問題なく相手を殺害できてしまいますし、アリバイも何の役にも立ちません。

事件は「何故やったのか(Why done it)」のみをよりどころにして解いていくしかありません。それも魔術師の理由なので、一般的な動機が全く通用しないのですよ。なので、ミステリ小説ではなく、単なるラノベとして読むのが正しい内容です。

でもですね、まじめにオカルト系をかじると、大変楽しい内容です。ご興味があれば是非。

「文体練習」

今日の我が家本紹介はこれです。

「文体練習」 レーモン・クノー著、朝比奈弘治訳、 朝日出版社刊

基本的には1ページで収まる大変短い同じ内容の話を、様々な文体で書き分けているものです。複式記述、遡行、厳密に、など。同じ内容を
「これでもか」
というくらい様々な文体で書いています。そもそも、全てが同じ内容なので、

「あー、あの内容がこんな風に化けるのか」

という変化を楽しむためのものです。ここから自分が書くときの文体のアイデアをもらえますので、なかなかに楽しい本です。

ただし、今会社で書いているコラムなどでは使いにくいので、はてさて一体どこで使おうか、使いどころを悩みます。

「Just Because!」

今日の我が家本紹介はこれです。

「Just Because!」 鴨志田一著、 KADOKAWA刊

こういう高校時代ではなかったなぁ…実はアニメを観て気に入ったので、小説も買いましたというのが正しい流れです。
なんだか妙に気に入ってしまいまして、3度も聖地巡礼に行き、トークイベントにも行ってしまうという入れ込みよう。なんでこうなったんだか。

だけどまぁ、登場人物達の心の動きが繊細に表現された作品で、その辺は新海誠監督の「言の葉の庭」にも負けないですね。
ちなみに著者は「青春ブタ野郎」シリーズも書いていますので、こういう心情表現に長けていることで、この作品の脚本にも選ばれたんだとか。

「クローバーズリグレット」

今日の我が家本紹介はこれです。

「クローバーズリグレット」 渡瀬草一郎著、KADOKAWA刊

ソードアート・オンラインの舞台を使ったシェアーズ・ワールド本です。
アルヴヘイム・オンラインも、ガンゲイル・オンラインも名前だけで、その世界は出て来ません。こちらはアスカ・エンパイアという世界。

ただ、個人的にはこういうタイプのVRが実現した場合に、いろんなビジネスの可能性があることに気が付かされます。

例えば、旅行。様々な仮想風景を楽しむ事も出来ますし、部屋も外見よりもはるかに広いスペースを用意できます。

例えば、会社。仮想世界にオフィスを構えてしまえば、リアルな場所で必要な家賃は不要になります。そして世界中どこに暮らしていても、同じオフィス内で仕事が出来ますし、会議もいつでも行えます。まさに、いまこのコロナ化でも感染の危険のない状態で、一緒に仕事が出来ます。

そういう意味では、SAOの世界観というのは、世界の在り方を大きく変える可能性を秘めていると言えるでしょう。

「怨讐星域」

今日の我が家本紹介はこれです。

「怨讐星域」 梶尾真治著、早川書房刊

地球の滅亡が避けられなくなったときに、別々の方法でとある太陽系外の惑星に脱出した2つのグループ。それぞれのグループの苦労を中心に話が展開します。

ただし片方はこっそり脱出したグループ。そしてもう片方はこっそり脱出したグループを許せず、大量の犠牲の上に何とか一部を脱出させたグループ。恨みを持ち続けた後者は、前者を待ち伏せて…

最後にこの恨みがどの様になるのかをお楽しみください。全3巻。

「航空宇宙軍史」

今日の我が家本紹介はこれです。

「航空宇宙軍史」 谷甲州著 早川書房刊

地球VS外惑星連合(ガニメデ・カリストが主力)の戦争(第1次外惑星動乱)を描いた連作短編集です。一部長編もありますが。宇宙で戦争をすると、こういう兵器体系で、こういう戦闘になるんだろうなぁというのがわかります。

基本的に国力で劣る方は、奇襲で先手を取って、あとは和平交渉に持ち込むしかないのですが…当てが外れるとじり貧になっていくというのは、太平洋戦争時の日本を見ているようです。ちなみに現在は完全版が全5巻で出ています。

そして最新刊は、「新・航空宇宙軍史」としてタイタンを主力として外惑星連合が再結成されての第2次外惑星動乱が描かれています。現在「コロンビア・ゼロ」と「工作艦間宮の戦争」が出版済みです。

「だれも知らない小さな国」

今日の我が家本紹介はこれです。

「だれも知らない小さな国」 佐藤さとる著 講談社刊

小学校の時だったと思うのですが、国語の教科書に冒頭の第1章だけが掲載されていたのです。で、あまりにも気になったものですから、後日購入して読みました。現在全6冊のようなのですが、私が読んだのは1冊目だけです。

コロボックルと人間の交流を描いた話であり、たまたま知り合った人間同士が交流し、協力していく物語でもあります。

うーん、残りの分も揃えるかなぁ…文庫版も出ているようですし。電子書籍になっていればありがたいんだけど、残念ながら紙の本だけっぽい。