「リーヴィット」

今日の我が家本紹介はこれです。

「リーヴィット」 ジョージ・ジョンソン著、渡辺伸監修、槇原凜訳 WAVE出版刊

ヘンリエッタ・スワン・リービットを紹介した本です。え、誰かって?天文学者なら、知らないとモグリ扱いされるレベルの有名人です。

もともとはエドワード・ピッカリングが行っていた、恒星の位置・明るさ・スペクトルの一覧表を作成するのに雇用された「コンピュータ(計算手)」の一人でした。とにかく安く雇うために、女性を大量に雇用したのですが、そのうちの一人だったのです。

彼女はその際に変光星、特にケフェウス型変光星の周期光度関係を発見します。この周期光度関係はやがて「ハッブルの法則」を求める際の基礎となりました。

男性中心だった時代ですから女性の天文学者自体が珍しい中で、ものすごい業績を上げたわけです。この時代以前でここまでの業績を上げた女性と言えば、ウィリアム・ハーシェルの妹であるカロライン・ハーシェルくらいじゃないかな。
というわけで、リーヴィットの名前を知っておきましょう。

「地球外文明の思想史」

今日の我が家本紹介はこれです。

「地球外文明の思想史」 横尾広光著、 恒星社厚生閣刊

SETI関係のものも我が家にはたくさんあります。特に歴史に関してはなかなかまとめてくれている本が少ないので、この本はありがたいです。特に科学史や、それこそ思想史として関連する項目を取り上げてくれているのはありがたい。

SETIをやってみたい人や、そちら方面に進みたい人は必読です。

「衛星通信年報」

今日の我が家本紹介はこれです。

「衛星通信年報」 衛星通信年報編集委員会編、KDDIエンジニアリング・アンド・コンサルティング刊

時々こういう年報を購入しています。こういうのがないと、その時の最新の情報が手に入らないので、重要なのです。

とはいえ、毎年は買っていませんし、ここのところは購入をサボっていますので、そろそろ最新版を探して買うかなぁ。出来れば電子書籍になっていると良いのですが。

「プラズマ物理入門」

今日の我が家本紹介はこれです。

「プラズマ物理入門」 内田岱二郞著、丸善株式会社刊

昨日は星間物理学を紹介しましたので、その繋がりで。これ、大学院の時の講義で使われたテキストです。物理学科の講義でしたが、天文というか宇宙物理の人間としてはこれは重要ですので。

ちなみにこれのおかげで、密度勾配のあるプラズマに電磁波が入射した際に、屈折角は波長依存性を持つことを知りました。このことから、重力レンズ天体を観測した際、もし星間ガス雲を通って来ると、観測波長によって位置がずれて見えるはずだという計算をしたことがあります。
ただし、結構濃密、つまり密度の高いガス雲である必要があり、位置のずれを発見するのは難しそうだと思いましたね。

もう一回、計算し直してみようかなぁ。

「星間物理学」

今日の我が家本紹介はこれです。

「星間物理学」 Lyman Spitzer, Jr.著、高窪啓弥訳、共立出版株式会社刊

宇宙空間における星間ガスの振る舞いについての教科書です。大学院時代にお世話になりました。

星間ガスは、星形成領域でも重要な役割を果たしますし、それこそ銀河間でLymanα Forestを形成したりもしますので、宇宙物理学をやるなら避けては通れないトピックです。

私の場合は、原始星周りの降着円盤や星周円盤も対象でしたし、もう一つ、重力レンズ効果をやる上でも、銀河間ガスの振る舞いは重要でしたからね。その辺の基礎として活用していました。

「一般相対性理論の直感的方法」

今日の我が家本紹介はこれです。

「一般相対性理論の直感的方法」 長沼伸一郎著、 通商産業研究社刊

相対性理論も、特殊相対性理論までは比較的わかりやすいですし、数式を頭の中でイメージしやすい形式ですので、あまり苦労はしません。ところが、一般相対性理論の場合は、教科書になりそうな本は全てテンソルで記述されているため、どうしてもイメージをしにくくなります。

この本は、そのイメージを付けてくれる本です。ですので、この本を読んだ後にその辺のテキストを読むと、
「あー、そういうイメージなんだ」
ということがわかりやすくなりました。大変重宝した本です。最近ほとんど相対性理論と遊ぶことがなくなってしまいましたので、もう一回これを読み直してから、教科書に触れてみるかなぁ。

「軌道上実験概論」

今日の我が家本紹介はこれです。

「軌道上実験概論」 小田原修監修、 日本マイクログラビティ応用学会編 海文堂刊

宇宙ステーションのような微小重力下での実験にはどのようなものがあるのか、どの様な手順が必要で、何に注意しなければいけないのかなどを知るのに良い本です。なんのかんのと、JAXAの仕事をしていると、どうしてもISS内の環境を想定して実験結果を考える必要もありますし。

特に何か新しい発見をしようというよりも、教育向けの実験素材を撮影してもらおうとすると、地上での対比実験も必要になりますし、指導要領との適合性も考えないといけませんし。学習指導案とこういう本を参考にしながら考えるというのが基本になるのですよ。

…まぁ、すでに実験する内容が決まってて、そこから逆算して何か作ってくれという依頼の方が多かったのも事実なんですけどね…ベルヌーイの定理(そんなの高校でも習わんわい)とか、コマ回し(角運動量保存則?)とかね。まぁ、コマ回しの時は筑波まで行って、若田さんにいろいろと地上からお願いするという体験が出来たので、面白かったけどさ。

「航空宇宙軍史」

今日の我が家本紹介はこれです。

「航空宇宙軍史」 谷甲州著 早川書房刊

地球VS外惑星連合(ガニメデ・カリストが主力)の戦争(第1次外惑星動乱)を描いた連作短編集です。一部長編もありますが。宇宙で戦争をすると、こういう兵器体系で、こういう戦闘になるんだろうなぁというのがわかります。

基本的に国力で劣る方は、奇襲で先手を取って、あとは和平交渉に持ち込むしかないのですが…当てが外れるとじり貧になっていくというのは、太平洋戦争時の日本を見ているようです。ちなみに現在は完全版が全5巻で出ています。

そして最新刊は、「新・航空宇宙軍史」としてタイタンを主力として外惑星連合が再結成されての第2次外惑星動乱が描かれています。現在「コロンビア・ゼロ」と「工作艦間宮の戦争」が出版済みです。