「ライフロング・キンダーガーデン」

今日の我が家本紹介はこれです。

「ライフロング・キンダーガーデン」 ミッチェル・レズニック著、村井裕実子訳、日経BP社刊

今日、STEAMの研修というかセミナーというかがありまして、そこで軽く触れられていたのが
「Lifelong Kindergarden(生涯幼稚園)」
です。これ、創造的思考力を育むための教育に関連するものです。著者はMITの人間ですので、想像力の育成や発想力の育成にScratchの話が多用されるのは仕方が無いことです。

で、この教育は大きく4つのキーワードからなっています。

プロジェクト(Project)
情熱(Passion)
仲間(Peers)
遊び(Play)

これら4つのPを通じて、プロジェクトベースで、楽しいことを仲間と共有し、遊びながら学ぶことで創造的思考力を身につけようというものです。

ただし個人的には一つ問題があると思っています。それは
「カリキュラムデザイン」
です。
こども達は遊びながら学ぶということをすれば伸び伸びとやっていくでしょう。ただし当然のことながら自分に興味のある部分が中心となりますので、そこから外れたものについては手を付けず、結果として学ぶ内容に偏りが出る可能性が大きいのです。つまり偏りなく学びを行わせるためにはカリキュラムデザインがしっかりしていて、満遍なくさまざまなジャンルについて学べるように仕組む。もっというと学んだことから興味の向いていないところへの誘導をいかにうまくできるのかが教師の腕の見せ所になるわけで、討論型授業の実施どころではないファシリテーション能力が求められます。

もっと言うと、学んだ内容が社会とどの様に繋がっているのか、楽しさだけで終わるのではなく、社会問題の解決に向けることができるのかが重要です。 まぁ、この本はアイデアとして読む分には楽しい内容ですし良いのですが、これですべてだと思い込んでしまうとちょっとマズイ気もします。

「「%」が分からない大学生」

今日の我が家本紹介はこれです。

「「%」が分からない大学生」 芹沢光雄著、光文社刊

分数の分からない大学生という話の流れです。そもそも割合とかパーセンテージのような話を「理解」せずに「暗記」だけで乗り切ってしまった人が多く、そういう人は「%」の意味を理解していなかったりします。ちなみに割合を学ぶのは小学校の算数なのですけどね。そうそう、分数も小数も小学校3年生の算数が初出です。そこで理解できていないので、そこから上の数学なんか分かるわけがないのです。

しかし、AIにしても確率論の世界ですから、%が分からないとついて行きようがありません。開発者であれば当然ですが、利用するだけであったとしてもこの感覚が分からなければどうしようもありません。

もう1度書きます。AIを使う側になろうと思ったら、分数、小数、割合、パーセンテージは理解していなければ話になりません。

「「文」とは何か」

今日の我が家本紹介はこれです。

「『文』とは何か」 橋本陽介著、光文社刊

日本語文法をガチで考えましょうね、という本です。国語文法的な教え方ではなく、キチンと名詞に格助詞をつけて文節を構築し、その集合で文が成り立っているという構成を理解することが重要です。

また認知の話や、「サピア=ウォーフの仮説」なども取り上げられていますので、単に文法を学ぼうという内容に留まらず、言語学にまてしっかり足を踏み込んでいます。

「教育のパーソナル化・ソーシャル化が進むリーダーシップ開発の未来」

今日の我が家本紹介はこれです。

「教育のパーソナル化・ソーシャル化が進むリーダーシップ開発の未来」 ミヒニア・モルドベアヌ、ダス・ナラヤンダス著、辻仁子訳、ダイヤモンド社刊

ソーシャル化の話はあまり書かれていませんが、クラウドベースでeラーニング化されるに従い、個別最適化されたコンテンツによる学習が可能となるはず、という論調です。実際問題として、eラーンニングはそういう方向に進んでいますから、この話は正しいです。

要点はPersonal Learning Cloud(PLC)がこれからどんどん進展し、コンテンツも大規模な物から、小さく学習できる単位へと分割され、それぞれの単元に対して習得を証明するバッジなどが提供されるようになるだろうというもの。

同時に、これまで企業がリーダー研修として支払ってきた金額が減少する、またはどうしても対面でしっかりとやらなければいけないところに高額な費用を重点的にかけるようになるだろうということも予想されています。

日本でも同様のことがこれから発生すると考えると、低価格の誰にでも当てはまるものも必要だけど、キチンと個人にフォーカスしてカスタマイズできるものを提供できるかどうかが重要なポイントになって来るんだろうなぁ。

「オンライン授業入門」

今日の我が家本紹介はこれです。

「オンライン授業入門」 共栄大学遠隔授業支援チーム著、インプレス刊

今日から大学の後期授業が始まりまして、早速9時からオンラインにて講義を行いました。来週以降は対面授業にできると良いのですが、最悪の場合はオンラインで継続ということになりますので、何かヒントがないかなーと思って購入しました。まか、安かったというのもあるんですが…

まず、オンライン授業というものをやったことが無い人は、読んで実践すれば良いと思います。設定の方法も含め、かなり細かいことまで書かれています。特にTeamsを使うのであれば、書かれているとおりにするだけでオンライン授業が出来る様になります。

では、私のしりたかったことについてなのですが、結論から言えば、参考になる部分はありませんでした。
「こういう時は困るよなぁ、なにか良いアイデアはないかな」
ということで、知りたいことがあったのですが、そこは
「こういう時に困ります」
って、私と同じ悩みが書かれているだけでしたので、何も解決せず。

うん、まぁ、じゃあそれを解決出来る手法を編み出せば、先駆者になれるということだね、ということだけがわかりました。うん、そんなことはわかりきっていたんですけどね…

さて、来週以降の講義の準備もしないとなぁ。

「「私物化」される国公立大学」

今日の我が家本紹介はこれです。

「「私物化」される国公立大学」 駒込武編、岩波書店刊

この一週間は日本大学のガバナンス問題で騒がれています。私立大学では山梨学院大学の問題なんかも大きく扱われてきましたが、国公立でもいろいろと問題が発生していますよ、という話。

そもそも家族経営企業でも無い限り、トップの暴走を防ぐシステムにしておくのは当たり前で、企業の場合は役員もイエスマンを揃えてはいかんというのは常識のレベルです。

公益に資する団体であればなおのことで、トップは経営委員会が決める、経営委員会の人事はトップの意向が入らないように独立させるというのは常識としてやっておかなければいけません。

この本を見て、どこが問題なのか、どういう風に改革するべきなのかをしっかりと見据える必要があります。

「日本略史」

今日の我が家本紹介はこれです。

「日本略史」 峰岸米造編、合資会社六盟館刊

歴史の教科書みたいなもんです。上下巻のようなのですが、残念ながら我が家には下巻しかありません。そのうちどこか(というか神田の古書街)で上巻を探そう。ちなみにこれは、大津の古本屋で発見して購入しました。他にも何冊かの教科書を購入しましたが、まだまだ抜けが多いですね。

「Learn Better」

今日の我が家本紹介はこれです。

「Learn Better」 アーリック・ボーザー著、月谷真紀訳、英治出版刊

より身につく学習法を提言してくれる本です。これが合う人、合わない人があるかもしれませんが、暗記法ほど個人の特性には依存しないのではないでしょうか。

ここでは全体を6つに分けています。それらは
①価値を見いだす
②目標を決める
③能力を伸ばす
④発展させる
⑤関係づける
⑥再考する
です。

まず自分にとって、これを学習する「価値」はなにかを考え、そのためにどこまで達すれば良いかの目標を決めます。

目標が決まれば能力を伸ばす学習を行い、それを発展させます。

そして、ここからが重要なのですが、それを他のスキルなどと関連付けをし、再度、この状態で良いのかを考え直すわけです。もしもっと伸ばす必要があるなら、再度目標設定をやり直します。その際、⑤を意識するのが重要です。
単発で資格を取ったり、何となくで学習をする人も多いかも知れませんが、重要なのはそれが何の役に立つのか?です。

ちなみに私の場合、今のスキルをマップ化していて、今後マップのどこを埋めると、どういうことが出来る様になるのか、それがどんな意味を持つのかを考えてから学習を始めます。ただし、本は何でもかんでも手当たり次第読む癖がありますので、意外とマップのあちこちにスキルが点在しています。間を埋めるだけで新たなスキルや展開が出来る様になるので、当面この学習法というか生き方を変えるつもりもないのですが。