●新刊入稿

本日、2026年1月の新刊をプリントパックさんに入稿しました。今回は

「魔法を科学で再現しよう1」

です。「1」ということは「2」以降もあるということでして、3月には「2」を出したいなと思っております。

ちなみにページ数は32ページ。他の作品に合わせると価格は550円となる予定です。

●思春期症候群について考える

KADOKAWA刊で、鴨志田一氏が出している「青春ブタ野郎」というライトノベルのシリーズがあります。主人公は高校2年生で物語がスタートし、大学生までシリーズは続きますが、その中で主人公に関わる登場人物が関わるのが

「思春期症候群」

です。これを簡単に説明すると「思春期特有の不安定な精神が巻き起こす超常現象」といったところなのですが、著者が物理大好きなんだろうなぁ……というのがよくわかりまして。

その現象が発生する原因の説明に「人間原理」「ラプラスの悪魔」「量子もつれ」「相対性理論」「多世界解釈」などなど、物理学的な理屈を持ち出してくるんですよ。思わず

「そう来たかぁ」

と思うこともしばしば。これは物書きとしては結構悔しい。

というわけで、「これも使えるのでは?」という物理現象を挙げてみることにしました。

「トンネル効果」
あらゆる物を通り抜けられるようになる。どんどん進んで行くと服が着られなくなる。下手をすると地面すらも通り抜けてしまう……いや、服が着られないとか単なるアダルト系の話にしかならんし、地面を通り抜けると死んでしまうのでまずいだろう。その辺は「パウリの排他律」で何とかするしかないか……

「ホログラフィック宇宙論」
もともとはブラックホールに吸い込まれた物質が持つ情報が消えてしまうのを防ぐために考えられた理論。これを応用するとなると……例えば触れると相手の記憶を消すことができるとかどうだろう? で、既に奪い取った他人の記憶を上書きできる能力とか。やべぇ能力だな、これ。

他に何かあるかなぁ……思いついたらまた追加で書くこととしよう。

●言葉はノイズか

小学館刊、藤丸著の「レジスタ!」を読んでいると、第7話に

「”印象”を表現しようとしたときに、言葉はノイズが多いのかもしれない」

というようなセリフがありまして。思わず「あー」ってなりました。理解できるんですよね、これ。

言葉には連想されるイメージがあります。しかもそのイメージは人によって違います。この話は「SFコミュニケーション論」にも書きましたが、例えば「雪」という言葉というか単語を聴いて連想するものを挙げてもらうと、人によって全く違うのです。近畿地方出身者だと「白」「冷たい」などと答える人は少なく、「かまくら」「雪だるま」「札幌」などを挙げる人が多いのです。中には「アナと雪の女王」とか「雪ノ下雪乃」とかもありましたが……ちなみに富山出身の人に訊いたら「重たい」と答えました。

知っている言葉にはその人が生まれ育った環境に応じたイメージが貼り付いています。それを別のイメージで塗り替えることは大変難しい。知らない言葉であれば、それがどの様な物か想像がつかないので、イメージがない、つまり「色がない」わけです。色のないものはいかようにでも塗ることができます。先ほどの雪の例で言えば、雪というものを見たことも聞いたこともない人に言葉で説明するのは、こちらの意図通りのイメージや色を付けやすいと言えます。
だから例えば「空から南国の海のような青色の雪が降ってくる」という言葉でイメージを伝えれば、「雪というものは青い色をしている」と理解するでしょう。

ですが我々は雪を知っています。「南国の海のような青色の雪」などと言われれば「何故そんな色をしているのか」と思うでしょうし、その理由を考えるでしょう。「かき氷用のブルーハワイシロップをかけたのか?」「イルミネーションの色を反映して青色になっているのだろう」とか。
ただ単に雪の降る情景を見た人が「空から青い雪が降っていた」という自分の感じた”印象”を伝えたかっただけだったとしても、それを受け取る側はそこに「ブルーハワイ」だの「イルミネーション」だのと、何らかの要素を勝手に付け加えてしまうからです。これは確かに「ノイズ」になります。

ではノイズを一切入れない言葉はあるのか? 知らない単語ばかりを羅列するしかないのかもしれません。KOKIA語みたいなもんです。「レジスタ!」の中では「チョコクラ語」がそれに相当します。まぁ日本人に向けてであれば、ほとんどの人が知らないであろう言語から単語を持って来て並べるのが良いのかも知れません。

逆に言えば、それぞれの人が持っている”印象”に働きかけることができる言葉を並べると、聞く人によってまったく異なる意味を持つ文章を作れるのかもしれません。もしそんな文章ができたら大変面白いでしょうね。そういう物語を書けるのか?という話でもありますが。
もしかしたら「京都の人の言葉」あたりがそれに相当するのかもしれませんけどね。

第27回 Artmade ブース決定

12/14(日)に開催される「第27回 Artmade」のブース番号が「A-05」に決定しました。2025年最後の出店です。

京都国際マンガミュージアムにて、10~16時の間、皆様のお越しをお待ちしております。

湖都の葉マルシェに出店しました

本日、晴天の下、大津港そばのお祭り広場にて行われた「湖都の葉マルシェ」に出店しました。

多くの方が寄って下さいまして、お話しができました。小学生のお子さんがマニアックになっている保護者の方が本を買っていってくださったりもしました。

来年もやるんですかねぇ。またバッティングしなければ出店したいですね。

「蜃気楼」頒布開始

SFではない新刊を出します。

大津市を舞台にして、5月の大型連休頃に琵琶湖で見られる蜃気楼をテーマにした作品です。
明日の「湖都の葉マルシェ」で頒布を開始します。

ただ、最初は印刷が間に合いませんでしたので、コピー誌でのスタートです。