「FOOTPRINTS」

今日の我が家本紹介はこれです。

「FOOTPRINTS」 デイビッド・ファリアー著、東洋経済新報社刊

人新世と呼ばれるようになった今の時代。未来から見たらどんな物が残るのかについて書かれています。第1章は道路。続いて都市、プラスチック、氷床コアへの影響、珊瑚礁の破壊、核廃棄物、生物多様性の消滅、微生物の攪乱と続きます。

正直、プラスチックが化石として残るには数百万年以上、少なくとも地層に示準化石として残るには10万年以上の時間が欲しいわけですが、都市や道路はそんなに長いこと残るでしょうか。さすがにキビシイ。

一方、大量絶滅や珊瑚礁の破壊、核廃棄物なんかはかなり長いこと「あしあと」として残ります。氷床コアを採集した際に大気中の二酸化炭素濃度が高かったというのも分かるでしょうね。

1000万年くらい経って、その時に何らかの知的生命体が地球にいたとしたら、その生命体は大量絶滅の原因を二酸化炭素濃度の上昇に求めるかも知れませんが、その裏にあった事情を理解できるかどうかですね。まぁ、人類の化石も発見されるでしょうから、その辺りから推測するのかも知れませんが…