今日の我が家本紹介はこれです。
「限界費用ゼロ社会」 ジェレミー・リフキン著、柴田裕之訳、NHK出版刊
日本ではまだまだ進行していないのですが、世界では進みつつある動きです。
IoTの進行で生産性や効率性がどんどん高まっていきます。これが極限まで進むと、ものやサービスを新たに生み出すコスト(これを限界費用としています)が限りなくゼロに近づいていくという考え方です。
確かに、IoTに限らず、IT化やAI活用によって、サービスを生み出したり維持するのに必要な人件費はどんどん減っています。
新たなプログラムもAIが自動で開発できる可能性が出て来ていますし、工場のロボットに適用できれば、工員が不要になる時代もいずれ来るでしょう。すると人間が給料を手に入れる方法がどんどん限られていきます。すると物が売れなくなりますから、値段は下がるだけ。そうなれば、資本主義は成り立たなくなってしまいます。
著者は「だからシェアリングエコノミーに移行する」というわけです。まぁ、それが本当かどうかは別として、今のままの資本主義が成立しなくなってくることは、なんとなくわかります。今後は、新しい社会システムを再構築する必要があるのかも知れません。