今日の我が家本紹介はこれです。
「AI VS. 教科書が読めない子どもたち」新井紀子著、2018年 東洋経済新報社刊
「AIに負けない子どもを育てる」新井紀子著、2019年 東洋経済新報社刊
「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトでAIの研究をしてきた著者の考えが濃縮されている本です。
実際、私が2007年からやって来た読解力・聴読解力テストでも、やはり成績はそんなに良くないんですよね。いや、60~80%程度の正答率は出るんですよ。でも逆を返すと、20~40%は間違えているわけです。ということは、しっかりと文章を読めないということを意味していますし、他者の話のポイントを理解できていないことを示しています。
ちなみに、日本人ね。
本当に簡単な内容の仕事であれば、AIが代替するようになるでしょう。正直、東京大学に入れるAIは作れませんでしたが、偏差値60程度の大学に合格できるAIは作れたわけですから。
もっと言えば、外国人の日本語能力を測定する「日本語能力検定」を日本人が受験した場合、1級を合格できる人がどれだけいるのか、というのも気になります。偏差値の低い大学の学生だと、2級の合格も危ういかも知れません。ということは、外国人の方が日本語を操る能力においても上だということが起きかねないのです。
私の今の仕事は、それを何とかすることに注力していると言っても良いでしょう。