ヘッドライン・ニュース 「赤き星」接近
○火星接近、各地で観察会 赤く輝く姿、ひときわ明るく<朝日新聞>
http://www.asahi.com/science/news/TKY200510300119.html
○火星最接近:30日地球に 12月まで各地で観測会<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051029k0000e040036000c.html
○火星が地球に接近、30日に2年2か月ぶり<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051029i414.htm
○火星が地球に最接近 肉眼でも明るくはっきり<共同通信>
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2005103001002324
10月30日は火星の地球への再接近日でした。各地で観望会が開催され、多くの人々が望遠鏡を覗き込んだようです。前回の25秒角強という大きさには及びませんが、それでも「準大接近」ということで、20秒角強にまでなりました。次回の最接近である2007年12月は、最大でも16秒角弱にしかなりませんので、まだ観ていない人は、是非どこかの観望会に参加してみてください。
ちなみに次の「大接近」は2018年です。
ニュース一覧
今週は「火星」と「はやぶさ」の週になるかと思いきや、とんでもない。宇宙でのCM撮影に、中国の戦略発表などなど大きなニュースが目白押しです。
【天文学:「はやぶさ」(観測)】
○「イトカワ」は岩だらけ 探査機はやぶさ観測<朝日新聞>
http://www.asahi.com/science/news/TKY200511010455.html
○はやぶさ:計画通りに岩石採取<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051028k0000m040057000c.html
○JAXA:小惑星、岩石ゴロゴロと滑らかな地域 はやぶさ<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051102k0000m040077000c.html
○大きな小惑星の破片か=「イトカワ」形成過程に迫る-探査機「はやぶさ」<時事通信>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051101-00000196-jij-soci
○小惑星イトカワに2つの顔 はやぶさ観測で判明<共同通信>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051101-00000224-kyodo-soci
○小惑星探査機はやぶさ、着陸地点決定<SLASHDOT JAPAN>
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=05/11/01/2250246&from=rss
○JAXA、探査機「はやぶさ」の着陸地点を決定、小惑星イトカワの地名公募も<MYCOM PCWEB>
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/11/04/022.html
【天文学:「はやぶさ」(着陸リハーサル)】
○探査機「はやぶさ」きょう小惑星に接近…世界初<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051103i316.htm
○探査機「はやぶさ」異常を感知、小惑星への接近を中止<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051104i409.htm
○探査機、小惑星接近時の異常で軌道逸脱<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051104i211.htm
○探査機「はやぶさ」、小惑星への着陸リハーサルを中止<朝日新聞>
http://www.asahi.com/science/news/TKY200511040195.html
○はやぶさ:小惑星着陸リハーサル中止 JAXA<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051105k0000m040036000c.html
【天文学:冥王星】
○冥王星に新衛星?2つの天体を発見…ハッブル望遠鏡で<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051101i211.htm
○冥王星に2つの新衛星か ハッブル望遠鏡で27年ぶり<共同通信>
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=MYZ&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2005110101000588
○冥王星に3つの月か ハッブルで観測<CNN日本語版>
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200511010008.html
【天文学:最古の星?】
○最初の星:137億年前の宇宙誕生直後の光検出 NASA<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051104k0000m040032000c.html
○宇宙最初の星:光をキャッチ--NASAのチーム<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051104ddm012040114000c.html
○宇宙最初の星の光か NASA、赤外線を観測<共同通信>
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2005110201003667
【天文学:幻の流星群】
○幻の流星群、半世紀ぶり解明=第1次南極観測隊が目撃-国立天文台<時事通信>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051101-00000212-jij-soci
○幻の流星群の正体解明 49年ぶり、母彗星を特定<共同通信>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051101-00000215-kyodo-soci
【天文学:コペルニクス?】
○コペルニクス:大聖堂地下から遺骨発見? ポーランド<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051104k0000e030005000c.html
○コペルニクスの遺骨か DNA鑑定で最終確認へ<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051104/bun017.htm
○コペルニクスの遺骨か ポーランド北部で発見<共同通信>
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=DLT&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2005110401000116
【天文学:その他】
○「最古の天文台」発見か 中国山西省でと新華社<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051101/bun092.htm
【宇宙開発:中国】
○観測衛星「北京1号」の打ち上げ成功 北京五輪で活躍へ<人民日報>
http://j.people.com.cn/2005/10/28/jp20051028_54700.html
○中国の科学者6人、国際宇宙航行アカデミー会員に<人民日報>
http://j.people.com.cn/2005/10/31/jp20051031_54754.html
○中露宇宙開発:首相会談「有人月面着陸協力」議題に<中国情報局>
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1102&f=national_1102_003.shtml
○中国宇宙船「神舟」は7号で宇宙遊泳、10号で合体計画<朝日新聞>
http://www.asahi.com/science/news/TKY200511040222.html
○神舟10号でドッキング予定 中国の有人宇宙船計画<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051103/kok053.htm
○有人宇宙飛行でのドッキング、「神舟10号」で実現か<人民日報>
http://j.people.com.cn/2005/11/03/jp20051103_54850.html
○神舟7-10号:宇宙遊泳・ロケット巨大化等を実現<中国情報局>
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1103&f=national_1103_003.shtml
○中国、07年までに飛行士3人を宇宙へ<CNN日本語版>
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200511040021.html
【宇宙開発:アメリカ】
○NASA:シャトル計画 資金不足の見通し<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051104k0000e040034000c.html
○NASA:グリフィン長官「新宇宙船を優先」 ステーション完成は強調<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051104dde007030076000c.html
【宇宙開発:商用利用】
○雑記帳:国際宇宙ステーションで撮影した…<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051101ddm041040120000c.html
○宇宙発、カップめんCM 日清食品2日から放映<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051031/bun063.htm
○究極の”NO BORDER” – 宇宙ステーションで撮影されたカップヌードル新CM<MYCOM PCWEB>
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/11/01/001.html
○宇宙旅行4人目、元ライブドア役員 来秋出発へ<朝日新聞>
http://www.asahi.com/national/update/1104/TKY200511030289.html
○榎本大輔氏、世界4人目の宇宙旅行客 露ソユーズ<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051103/sha046.htm
○元ライブドア取締役、日本人初の“宇宙観光客”に<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051104i111.htm
【その他:スーパーカミオカンデ】
○スーパーカミオカンデ:ニュートリノの観測、全面再開へ<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051105k0000m040136000c.html
○スーパーカミオカンデ、復旧作業を公開<読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051104i417.htm
【その他】
○ナノ粒子:安全検証を カーボンチューブ「生みの親」言及<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051028k0000e040125000c.html
○ネット無料百科事典「ウィキペディア」、印刷版を発行<CNN日本語版>
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200511020015.html
○理系白書’05:第3部 流動化の時代/1 漂う“ポスドク”1万人<毎日新聞>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051102ddm016070133000c.html
ニュース解説
【天文】
皆さんはもう見ましたか?火星。砂嵐の影響が心配されておりましたが、昨日確認したところ、何とか模様も見えました。まだの方はこの機会に、是非見てください。
惑星繋がりで行きましょう。冥王星に2つの新しい衛星が発見されました。ただしまだ「候補」ですが。公表された写真を見る限りでは、冥王星の衛星としてこれまで知られていた「カロン」の外側、距離にして大体2~3倍のところに2つの星が写っています。しかも2つの衛星(候補)は冥王星本体からの距離もほぼ同じに見えます。今後の継続観測で、最終的に衛星かどうかが判明するでしょう。
さて、NASAと言えば「宇宙最初期の星(?)」の発見が伝えられました。これはシュピッツァー赤外線望遠鏡によって撮影された写真からの発見ですが、実は本当に「星」かどうかはわかりません。彼らは「宇宙の初期に形成された星か、またはブラックホールに落ちていくガス」を発見したのだと述べています。その内のアレキサンダー・カシリンスキー博士が「星だと思う」と述べているだけで、その根拠はどこにも示されていません。さすがにこの撮影されたものの正体がなんなのかは、研究も難航するかもしれません。
では、「はやぶさ」です。先週号で最終目的は「サンプルを持ち帰る事」と書きましたが、少し舌足らずでした。「はやぶさ」には以下の目的が設定されています。
1.イオンエンジンを噴射し続けての惑星間航行
2.イオンエンジンを噴射した状態での地球スイングバイ
3.光学情報(自分で撮影した映像)にもとづく自律的な誘導・航法
4.微小重力下での試料採取法
5.惑星間軌道からの直接再突入による試料回収
実は1、2は人類史上初の試みです。基本的に惑星探査機は姿勢制御と軌道修正以外にはほとんど噴射を行いません。万有引力の法則を基にして天体からの重力(主に太陽ですが)を受けて宇宙空間を横切っているだけなのです。今回「はやぶさ」はまるで「SFのように」ずっと噴射し続けての航行を行ったわけです。
また3の自立的誘導は、地球からの指令が届くのに数十分~数時間もかかってしまう遠距離の天体を探査するのには欠かせない技術です。これに関しても、十分な成果を上げています。
さて昨日、4にチャレンジするためのリハーサルを行う予定でしたが、表面の凹凸が予想よりも大きかったようで、自律航法機能の誤差が許容範囲を超えたため、残念ながら中止されました。再度リハーサルを行った上で、実際の着陸とサンプル取得を行うことになっています。
当初は12日と25日に着陸が行われる予定でしたが、まだ再調整されたスケジュールは発表されていません。
ただ3台あるリアクションホイール(姿勢制御装置)のうち2台が故障しており、姿勢制御用の化学エンジンの噴射で姿勢を保持している状態ですが、燃料は無限ではないので、観測計画に与える影響が心配されます。
天文ネタ、最後は中世ヨーロッパで「地動説」を提唱したコペルニクスの遺骨(?)が発見されたというニュースです。発見された場所は、ポーランドにあるフロムボルクの大聖堂地下だそうです。頭蓋骨を基にした顔の復元で「おそらく本人であろう」と推測し、現在DNA鑑定の準備をすすめているそうです。でもコペルニクス本人のDNAがどこかに残ってるんでしょうか?鑑定によって「何と」比較するのか、もし知っている人がいらっしゃいましたら、ご一報下さい。
【宇宙開発】
私はまだ見ていないのですが、日清食品の「カップヌードル」のCM、しかも国際宇宙ステーション内で撮影されたものがテレビで流れているようです。撮影自体は国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士達によって行われましたが、そのコーディネートを行ったのは、数年前にポカリスウェットのCMをコーディネートした高松聡氏。その後、在籍している電通のディレクターを兼任しながらベンチャー企業である
「スペースフィルムズ」
を立ち上げました。今後のCM製作費は1億円強に抑えたいといういう事ですから、これをきっかけに数多くの「宇宙発CM」が撮影されるでしょう。
また、以前から噂のあった榎本大輔氏が、正式に4人目の宇宙観光客に決まったようです。ソユーズを使っての宇宙旅行ということになりますが、アメリカの予算不足が深刻化してきていて、国際宇宙ステーションへの物資輸送にソユーズを使う回数を減らす、という発表を行いましたので、ロシアやスペースアドベンチャーズ社は、キチンと商売が成り立つように調整をしていく必要が出てくるかも知れません。
さて、中国は相変わらず元気です。遂に次の「神舟7号」では宇宙遊泳を、そして無人の「神舟8号」の打ち上げが成功すれば、9号(無人)と10号をほぼ同時期に打ち上げ、10号は中国初のドッキングを行う予定であると発表しました。宇宙ステーションへの足がかり、という表現をしています。また、低軌道への打ち上げ能力20-25トンの長征5号という大型ロケットの開発を行っていますから、おそらくは旧ソ連の宇宙ステーション「サリュート」の様なものを、1機のロケットで打ち上げて運用するつもりなのでしょう。実際、宇宙ステーション「サリュート」を打ち上げたプロトン・ロケットの打ち上げ能力は20トンほどですから。
編集後記
今週は「火星特集」&「はやぶさ特集」でいいだろうと思っていましたが、甘かったですね(苦笑)。「冥王星の衛星」や「宇宙最初期の星?」みたいなネタは、まぁ突発的に発生するのはわかっていましたが、まさか「コペルニクス」まで来るとは!あとは中国ですね。着々とやってます。
さて、来週は引き続き「はやぶさ」関連が中心になりますが、ちょっと気になることが。解説でも書きましたが、燃料の消費量が心配です。本来であれば「想定外」の使い方で維持しているわけですから。「のぞみ」の時もそうだったわけですが、そろそろ宇宙開発や探査の方法を、根本的に考え直す時期かもしれません。その辺は次号で。
