今日の我が家本紹介はこれです。
「ARIEL」 笹本祐一著、朝日ソノラマ刊
今は新書サイズで出ていますが我が家のは最初に出ていた文庫本です。
異星人の襲来に巨大ロボットで立ち向かうという昭和のスーパーロボットアニメ系統なのですが、色々と設定がリアル化されているところがオリジナル。
まず、研究所は国家機関であり、予算で動いています。核融合炉を搭載していますが駆動系なども一回出撃する度にメンテが必要。そしてものすごく、何億円という単位で金がかかる。
異星人のオーバーテクノロジー相手だとほとんど相手にもされない。ひたすら修理と整備の予算がかかるだけ。
一方異星人側も侵略会社が請負でやってるので毎週のノルマがあるから、最低限の費用でノルマを達成しないと赤字になる。
その両者の丁々発止、そして馴れ合いと妥協が醍醐味の作品です。
まぁなぁ…大航海時代のスペインやポルトガルだって利益が出るからこそ投資したわけで、好き勝手侵略なんぞやった日にはあっという間に破産してただろうしねぇ…。