「放課後のアルケミスト」

今日の我が家本紹介はこれです。

「放課後のアルケミスト」 プレジ和尚著、芳文社刊

料理研究部という名前を隠れ蓑にした「錬金術部」の話。いや、まぁ錬金術というより、単なるアヤシイ何かを作る部なので、錬金術感はないです。もしかしたら「鋼の錬金術師」あたりから、錬金術というのが誤解されている気がしないでもありませんが…

錬金術自体は素粒子論と化学へと発展していく学問でしたので、へんなものを作る術だったわけではありません。卑金属の鉛から貴金属の金を練成するのを目的としているという話もありましたが、実のところそれが目的な訳でもなく、あらゆる変換を媒介する触媒である「賢者の石」を作ることを目的としていました。

そういう意味では「賢者の石」自体も誤解されている気がしてならないですね…ちゃんと本来の意味で取り上げられていたのは「スプリガン」以来は、あまり見かけない気がします。