今日の我が家本紹介はこれです。
「ルナシューター」 林穣治著、幻冬舎刊
地下繋がりで、今日はこれ。月の溶岩チューブを舞台に利用した作品です。2008年の本ですので、まだ月の縦孔の描写は出て来ないわけですが、それでも月に溶岩チューブによる地下空洞があるとした設定は先見の明があったと言うべきでしょう。
内容はネタバレになりますのでここでは紹介しませんが、遠く離れた恒星系に探査機を送った場合で、どうしても有機体によるボディが欲しい場合には、そこにあるものを解析して使った方が楽だというのはわかります。自分たちの恒星系から持っていこうとすると、有機物そのものを持って行くには放射線による暴露の影響を避ける工夫が要りますし、設計図となる情報だけを持って行くには、分子レベルでの組立ができるシステムが必要だし。
まぁ、着いた先の分子が使いやすいかどうかの問題はありますが、アミノ酸程度であれば現地調達が可能だしねぇ。