「高度36,000キロの墜死」

今日の我が家本紹介はこれです。

「高度36,000キロの墜死」 谷甲州著、講談社刊

地球で宇宙服を着たままの死体が発見された。でもその人物は直前まで高度36,000キロの軌道ステーションにいたことになっていた、という話。

SFミステリということになっていますが、SFはまぁSFだとして、ミステリ色よりもサスペンス色の方が強くなっている感じです。1988年に出た本ですので、技術レベルについては今からみると甘いところもありますが、それでも宇宙開発の基本はすべて押さえられていますから、宇宙開発ものだとしてみれば、色あせてはいないな、と。

今ならどんなSFミステリが書けるだろうか。ちょっと考えてみたいものです。