「86」

今日の我が家本紹介はこれです。

「86」 安里アサト著、KADOKAWA刊

現在、アニメ放送中。冒頭だけ試し読みで読んで、そのまま数年放置していたのですが、アニメ化を機に読み始めました。昨日紹介した「Vivy」にも繋がる、
「AIとの戦争」
が世界背景にあります。でも著者は第二次大戦あたりを意識しているようですが、特権階級だけがのうのうとしているという構図はむしろ古代ローマ帝国を思い起こさせます。

侵略してきた隣国のAI搭載のロボット兵器を迎え撃つために、こちらもロボット兵器を開発した…ことにして、一部の人間を
「人間ではない」
とみなして乗せて戦わせる。ローマ時代の奴隷制度みたいに見えますよ。奴隷は市民ではないというロジック。なので、奴隷だけで部隊を編成すれば、市民の死者はゼロにできる。

日本でも似たような話があったような気がしますが、ちょっと記憶があやふやです。こういうのが無くなる時代になると良いのですが。