「拡がる宇宙地図」

今日の我が家本紹介はこれです。

「拡がる宇宙地図」 矢野太平著、技術評論社刊

もう表紙に書いていることで全部です(笑)。特に内容について書くことがなくなってしまいました。

著者は昨日の郷田氏と同じくVERA関係の研究者です。こちらも知り合い。どういう知り合いかというと、大学院時代のの後輩であり、後で知ったことですが、高校の同級生。クラスは違うので、直接の面識はなかったんですけどね。学年全体の同窓会で
「こんな本書いたんですよ」
というのを教えてもらい、購入しました。キチンと歴史を追いかけることは重要なので、こういうのはありがたい。

そういえばこれを書いていて思いだしたのですが、研究の歴史みたいなものを大きく捉える試みは、この本を含めて数多くあります。一方、ある事柄について細かい歴史を追いかけたものってないんですよね。Wikipediaもどんどん追記されたり削除されたりするため、
「この時代はこう考えられていた」
というのが残りにくいのです。ところが、そういう思考の歴史って結構重要で、いきなりパラダイムシフトが起こるわけではなく、少しずつ変化してきたものが、ある時どうしようもない矛盾を解消するために大きく変化し、それがパラダイムシフトになるわけです。
パラダイムシフトは本に残りやすいし、教科書にも載るのですが、少しずつの変化は残らない。でもそういうのが結構重要だったりします。なにか、そういうのを残していく活動をしたいものです。