「中性子星」

今日の我が家本紹介はこれです。

「中性子星」 ラリイ・ニーヴン著、小隅黎訳、早川書房刊

短編集ですが、これを出してきたのには理由があります。実はこの本、特にこのタイトルとなっている「中性子星」という話には、私が専門にしていた重力レンズ現象の記述があるのです。

この作品が出た当時というのは、まだ理論研究だけで、実際に重力レンズ天体も発見されていない時代です。それでもSF作家は、理論から
「こう見えるはず」
という想像を膨らまして、作品の中に盛り込んでいるわけです。これこそがSFの醍醐味ですよね!

因みに、私が指導教官と出した重力レンズの本にも、この話題は盛り込んでいます。