「ロードエルメロイⅡ世の事件簿」

今日の我が家本紹介はこれです。

「ロードエルメロイⅡ世の事件簿」 三田誠著、TYPE-MOONブックス刊

「事件簿」となっていますが、まともなミステリではありません。何しろ被害者も加害者も魔術師ですからね。「どうやってやったのか(How done it)」が問えないのです。
魔術師なので、密室だろうが(壁を通り抜けるなり遠隔魔術を使うなりして)問題なく相手を殺害できてしまいますし、アリバイも何の役にも立ちません。

事件は「何故やったのか(Why done it)」のみをよりどころにして解いていくしかありません。それも魔術師の理由なので、一般的な動機が全く通用しないのですよ。なので、ミステリ小説ではなく、単なるラノベとして読むのが正しい内容です。

でもですね、まじめにオカルト系をかじると、大変楽しい内容です。ご興味があれば是非。