今日の我が家本紹介はこれです。
「重力の再発見」 ジョン・W・モフィット著、水谷淳訳、早川書房刊
いわゆる「修正重力理論」を紹介する本です。私もダークマターが嫌いだったりするので、この手の修正重力理論をいろいろと見ています。
修正重力理論は原則として、ダークマター無しでこの宇宙で見られる現象を説明しようとする試みです。できることならダークエネルギーもなしに出来ると尚良いです。つまり、
「よく分からないことが起こっているけど、ダークマターというモノがあると思えば説明できるよね」
とか
「よく分からないことが起こっているけど、ダークエネルギーと呼べそうなモノがあると思えば説明できるよね」
という、あるかどうかも分からない物を放り込む事で、無理矢理辻褄を合わせている現状を何とかしたいわけです。
何とかする方法としては2つ。1つ目はダークマターやダークエネルギーを見つけることです。そして2つ目は、ダークマターやダークエネルギーがなくても説明できる理論を作ることです。
ちなみに私は後者の方が良いと思っています。科学の基本は
Simple is Best!
です。ダークマターやダークエネルギーはSimpleでもなければSmartでもありません。なくせるなら無くした方が良いのです。
さて、今後、重力理論はどんな変遷を遂げるのやら。