「リーヴィット」

今日の我が家本紹介はこれです。

「リーヴィット」 ジョージ・ジョンソン著、渡辺伸監修、槇原凜訳 WAVE出版刊

ヘンリエッタ・スワン・リービットを紹介した本です。え、誰かって?天文学者なら、知らないとモグリ扱いされるレベルの有名人です。

もともとはエドワード・ピッカリングが行っていた、恒星の位置・明るさ・スペクトルの一覧表を作成するのに雇用された「コンピュータ(計算手)」の一人でした。とにかく安く雇うために、女性を大量に雇用したのですが、そのうちの一人だったのです。

彼女はその際に変光星、特にケフェウス型変光星の周期光度関係を発見します。この周期光度関係はやがて「ハッブルの法則」を求める際の基礎となりました。

男性中心だった時代ですから女性の天文学者自体が珍しい中で、ものすごい業績を上げたわけです。この時代以前でここまでの業績を上げた女性と言えば、ウィリアム・ハーシェルの妹であるカロライン・ハーシェルくらいじゃないかな。
というわけで、リーヴィットの名前を知っておきましょう。