「Beatless」

今日の我が家本紹介はこれです。

「Beatless」 長谷敏司著 KADOKAWA刊

AI(人工知能)関係をやっていると避けられない小説だと考えています。

舞台は22世紀の日本。AIを超える超高度AIが完成し、様々に利用されている時代に、人間は何をするべきかを問うた作品です。

たぶん何も考えないのであれば、超高度AIに全部判断を委ねてしまえば良い。でもそうではないと思っているなら、人間は自分達の決めるべき事を
「ケースバイケースで」
などと誤魔化さずに、何らかの基準と考えの筋道を示し、合意するべきなのでしょう。これが作品内では
「人間に残された宿題」
と呼ばれます。宿題を取り上げられるのがイヤなら、自分で解くべきだという登場人物の言葉が心にしみます。