「20年目のザンボット3」

今日の我が家本紹介はこれです。

「20年目のザンボット3」 氷川竜介著 太田出版刊

富野喜幸(由悠季)監督の伝説の作品です。登場人物が次から次へと死んでいく。それどころか
「お前達がいるから宇宙人が侵略に来た」
と、石を投げられる主人公達。地球を守るために戦っているのに、その地球人からここまで嫌われ、悪者扱いされる主人公はいただろうか。

最終回も衝撃的でしたね。
「自己中心的で、他人を思いやることもなく、平気で嘘をつき、お互いに殺し合う。そんな生き物が良い訳がない」
だから宇宙に害悪がはびこらないように、地球を滅ぼしに来たのだと敵に告げられます。さらに
「お前達は、本当に地球人達に感謝されると思っているのか?」
と問いかけられます。

一応、勧善懲悪もののロボットアニメだったはずなのに、実は地球人はろくでもないから、居なくなった方がマシだと思われているという話。本放送の時は小学校低学年でよく分かりませんでしたが、再放送で見た時に衝撃を受けました。

これが後にガンダムへと繋がっていくわけです。