「ノマドと社畜」

今日の我が家本紹介はこれです。

「ノマドと社畜」 谷本真由美著 朝日出版社刊

「ノマド・ワーカー」という言葉が流行ったときに出たものです。当時は若者を中心に「ノマド」に憧れる人が続出したわけですが、基本的に自分から動くクリエイティブな人でないと、ノマドは務まらないよ、みたいなことが書いてあります。

重要なのはどこで仕事をするのかではなく、どれだけアウトプットを出せるのか?で決まってくるからね、と言う話。

と、ここまで書いて何かに似ているなぁと思ったら、新型コロナでリモートワーク化が進まない理由だった。つまり、リモートワークも、何時間働いた(様に見える)かではなく、どれだけのアウトプットを出したのかで評価が決まってくるわけです。
これまで、そういう評価方法を取ってこなかったとか、もしくは何時間会社に居るのかだけで評価されていたのとはまったく異なる次元の話になっているので、
「出なくても良い会議に参加しているだけのおじさん社員にはつらい」
みたいな話がありましたが、ノマドも全く同じ構図だわ。

2020.12.24追記
ちょっと古くなってしまいました。が、「ノマド」という言葉が出て来たときに、
「そもそもノマドワーカーとはどういうものか?」
について説明も入っています。が、当然のことながら
「ノマドは万能ではない」
わけです。

そもそもノマドワーカーになるもへったくれも、自分がどの様なスキルを持っていて、それでどこの会社に行ったとしても食っていけるのか?を考えなければ話になりません。ある意味、自分のキャリアパスをしっかりと考えないと生きていけない世界がやってくるわけです。

ちなみに現在ではこの時よりもある意味悪くなっていて、自分のスキルがAIに取って代わられることがない、という前提も増えました。しかもAIがカバーする範囲はこれからどんどん拡がっていきますから、そこを考えてキャリアを設計しないといけないし、これから社会に出てくる子ども達には、どの様な能力を付けてあげないといけないのかは、教育に携わる人は本気で考えないといかんですよ。