「人が死なない防災」

今日の我が家本紹介はこれです。

「人が死なない防災」 片田俊孝著 集英社刊

東日本大震災の際に「津波てんでんこ」で助かった人たちがいましたが、それをとにかく語り継ぎながら、「想定を超えることは起こりえる」ということを学んでもらう活動をやっていた方です。

この方は津波を専門にされていますが、
「想定を超えることはありえる」
「防災設備に頼り切って安心してはいけない」
という言葉に、その本質を見ることが出来ます。

正直、今住んでいるところだって、琵琶湖西岸断層のすぐそばです。直線で考えると数百mしか離れていません。これが動くと震度6弱以上の揺れに襲われます。また、大きな断層には、それに付随する小さな断層や地割れがつきものですので、もしかしたら我が家の真下で地面が割れるかも知れません。そういうことを想定しながら住んでします。なので、普段座る場所や寝ている場所には、倒れてくるものは一切置いていません。

正直、これだけの地震大国で、湾岸部のような軟弱地盤エリアにタワーマンションを建てる人の気持ちも、そこに喜んで住む人の気持ちも、私には分かりません。次の災害はすぐにやってくるでしょう。この本を読んで、
「どこに問題があるか」
を考えてみてはいかがでしょう。