今日の我が家本紹介はこれです。
「順列都市」 グレッグ・イーガン著、山岸真訳 早川書房刊
ちょっと古いのですが、コンピューターの中に自分のコピーを置くサービスが出来た時代。どれだけお金を払うかで、購入出来る演算能力が異なるため、貧乏人の時間はなかなか先に進まない。一方、金持ちはほぼリアルの時間と同じスピードで時間が流れていくという違いが出てくるとしています。
「順列都市」というのは、お金をどれだけ払えるかで、順列が出来てしまうデジタル世界の都市を舞台にした物語です。
実際問題として、今の時代、デジタルの格差は
「使えるか、使えないか」
が格差として現れていますが、これからはそこにプラスして
「どれだけ払えるか」
も格差として出てくるようになるかも知れません。すでに今でも、多くの金額の払える人は便利なサービスを数多く使いこなし、一方、払えない人は自分で苦労して集めるか、情報取得量に差が出ることを容認するかです。
お金が全てとは言いませんが、だんだん格差が広がる世界になってきているのが、もう見え始めてますね…