「Structure and Emission Properties of Accretion Disks」

今日の我が家本紹介はこれです。学生時代にお世話になった本を紹介するシリーズ第2弾です。

「Structure and Emission Properties of Accretion Disks」 C. Bertout, S. Collin, J-P. Lasota, J. Tran Thanh Van著、1991年 Editions Frontieres刊

私の研究対象のメインは「重力レンズ効果」でしたが、もう一つ、「ブラックホール周辺に形成される降着円盤」の研究をしていました。正確には降着円盤の明るさやスペクトルが、重力レンズ効果をはじめとする相対性理論の各種効果で、どの様に観測されるのだろうか、というものです。
わかりやすく言えば、映画「インターステラー」で出て来たブラックホールの映像みたいなものを、コンピュータシミュレーションで計算していたわけです。

その際に、いろいろと参考にした本です。IAUシンポジウムの集録ですが、その筋の主な研究者が執筆していますので、結構便利でした。