「日本のイノベーションのジレンマ」

「7日間ブックカバーチャレンジ」

昨日は世界各地の「文明」の話を取り上げましたが、もしかしたらその文化的な
国民性というか、発想を超えて何かを成し遂げるために必要なアイデアが、今日
紹介する本にあるのかもしれません。

【第6日目】
「日本のイノベーションのジレンマ」 玉田俊平太著、2015年 翔泳社刊

「そこはクリステンセンの『イノベーションのジレンマ』を紹介するところでは?」
という声も聞こえてきそうですが、私にとってはこちらです。

実は仕事で著者である玉田俊平太先生の講義を録画する機会があったのです。
その際に講義を聴かせていただき、この本を読むことで、
「時間を掛けて完璧なモノを作って…」
という日本的な意識がふっ飛びました。私の仕事分野はIT系ですので、少しくらい完成度が低くても、使い勝手がイマイチでも、まずは出してみて使ってくれる人たちの反応を見ることが大事だと思うようになりました。

正直、これまでにないような物を開発する場合、「どうなったら完璧なのか」などわかるはずがないのです。であれば、おもちゃのような出来でも、まずは出してみる。その後、改良を続け(持続的イノベーション)、やがて使えるレベルになれば、先行者利益を享受できるようになる。これが既存のサービスを駆逐して「破壊的イノベーション」となる、と。

もちろん1つ出せば成功するというほど甘くはありません。1つの成功の裏には死屍累々という状態になっているでしょう。でも、出し続けなければ何も始まらないのですから。
その出し続ける大切さを考えさせられた本です。