「目を擦る女」

今更ながらですが…

「目を擦る女」
小林泰三著
早川書房刊

「予め決定されている明日」ですかね、私の中で最も秀逸だっのは。いわゆる「仮想空間」の話なのですが、この世が全てある世界の作り上げた仮想空間だというネタ。しかもその仮想空間を計算で作っているのは、グレッグ・イーガンの「順列都市」のようなコンピューターではなく、算盤と指示の書かれたメモだと言うんだから、これは一本とられたね、ってかんじです。

お薦めの一冊ですよ。