ようやく読みました。
「海を見る人」
小林泰三著
早川書房刊
短編集です。どの作品も面白いのですが、「独裁者の掟」「海を見る人」はお気に入り。「天獄と地国」「母と子と渦を旋る冒険」「門」あたりは、思わず電卓を探したくなる内容です。
で、この中でも特に気に入ったのは「独裁者の掟」。量子ブラックホールを使った宇宙船推進機構というのも面白いのですが、何よりも文章の構成自体が大変面白い。最後まで読んで
「あ!やられたっ!」
と思わずうなったほどです。どう「やられた」かは是非読んでお確かめください。