「絶対可憐チルドレン 第12巻」

事前にネットで出ることを確認していましたので、新大阪駅の本屋で購入しました。

「絶対可憐チルドレン 第12巻」
 椎名高志著
 小学館刊

前巻からの続きで、いよいよ「ブラック・ファントム」との抗争が激化してきました。確かにこの組織と比較すると、兵部の組織はやってることがかわいく思えてきますね。まぁ、比較の問題ですが。

こういう幾つもの価値観を提示して、いろんな価値観を相対的に見るというやり方は、日本人といわず、どこの国でも一般人には難しいのかもしれません。ほら、時代劇にしても西部劇にしても、価値観は正義か悪かの2つしか持ち込まない2元論で展開しますし。

でも現実はそんなに単純ではなくて、それこそ人ごとに価値観があり、その折り合いをどうやってつけるのか?が重要になってきます。そこをわからずに2元論で突っ走ってしまうと、ブッシュみたいになるわけですが。まぁ、彼の場合はどちらかというと、最初から冤罪事件をでっち上げる気が満々だっただけという言い方もできますが。

でも、こういう価値観の相対化というのは重要な能力だと思うのです。ガンダムでも、絶対可憐チルドレンでも、それこそサイボーグ009でもいいから、価値観の相対化や価値観の転換を体験できる作品を小学生くらいから見て欲しいなぁと思います。

「絶対的な価値観なんて存在しない」

というのに気がつくと、自分の幅が広がると思いますので。