頑張って読んでいますが、まだ半分をようやく越えたところです・・・
「ワープする宇宙」
リサ・ランドール著
向山信治監訳
塩原通緒訳
NHK出版刊
もともとのタイトルは「Warped Passages」ですから、そのまま直訳すると「曲がった通路達」という意味になってしまいます。これでは意味が分からないので、もうちょっと意訳をするならば、
「曲がった(余剰)次元群」
というあたりでしょうか。まぁ・・・確かにこのタイトルでは売れないとは思いますが・・・でも「ワープする宇宙」は明らかにわざと誤解を生ませ、本を買わせようとする策略としか思えませんね。
で、現在604ページの内348ページまでを読み終わったわけですが、まだまだ相対性理論、量子力学、素粒子物理学のこれまでの成果と問題点を紹介しているだけです。しかも知らない人が
「ふーん、そうなんだ」
と分かったような気になるには丁度良い感じですが、正直
「その程度は知ってるから、何故、どうしてそういう問題点が生じるのか?」
「どういった前提条件で、どういった仮説を立てて、それをどのような実験で立証しようとしているのか?」
といった突っ込んだことを知りたい人には、あんまりお勧めしません。正直、かなり冗長で読むのが疲れます。でも
「前の章でも書いたように・・・」
という文言があちらこちらに出てくるので、読みたいところから読み始めることが出来ないという、私にとってみればかなり苦痛を伴う本ですね。まだ彼女の理論の入り口にもたどり着いていないのですが、まぁ頑張って読み終えようと思います。