「研究棟の真夜中ごはん」

今日の我が家本紹介はこれです。

「研究棟の真夜中ごはん」 神岡鳥乃作、夏河もか画、ホビージャパン刊

料理は化学です。それを地でやった作品です。なぜハンバーグにはパン粉を入れるのか。肉じゃがにみりんを加えるとジャガイモが型崩れしなくなるのは何故?

こういった疑問を化学の知識でガッツリ解説していきます。登場人物は研究室こそ違うものの、大学院の博士課程の学生で深夜まで研究を続けている学生と、夜にならないと実験装置が空かない学生の2名。たまたま知り合って夜食を一緒に食べるようになり、それを大学内で自炊するというネタです。いや、作ってるのは片方だけで、もう片方は食べ専ですけどね。

いやー、ハンバーグはメイラード反応くらいでいくのかなぁと思いきや、タマネギに含まれるプロテアーゼがーとか、塩を加えるとミオシンがーとか、ガチです。

肉じゃが回でも「エタノールがペクチンの分解を防ぐ」だのみりんを入れるとpH5~6の弱酸性になるのでペクチンが分解されにくくなるなど、ホンキで化学実験のノリです。

現在2巻まで出ております。