「日本語の「常識」を問う」

今日の我が家本紹介はこれです。

「日本語の「常識」を問う」 鈴木貞美著、平凡社刊

日本の歴史を古代から辿りながら、日本語というものの変遷を語り、その特徴だと言われているものがどの様にして現れてきたのかなどを解説しています。中国語との関係や、西欧言語との比較なども行われているので、結構面白い。

そして高校で学ぶ漢文は「現代においては国語ではない」としながらも、日本の長い歴史の中では公文書に使われてきたこともあり、その当時には「国語と呼んでも差し支えない」ものだったともしています。うん、そういう意味ではそうだね。

ちなみに今でこそ日本では「日本語」のみが公用語(=国語)となっていますが、同化政策がとられる前はそうじゃなかった。そして公用語を4つも持っているスイスや、公用語以外に準公用語や、地方公用語を持つインドなど、様々なケースを紹介してくれているのも良いですね。