「聲の形」

今日の我が家本紹介はこれです。

「聲の形」 大今良時著、講談社刊

「リエゾン」に続いて紹介しようと思っていたのに、すっかり忘れて遅くなってしました。聴覚障害者の女の子と、彼女を小学生の頃にいじめていた男の子の話です。

聴覚障害者の日常のようなものはあまり出て来ませんが、いじめていた側が女の子が転校してしまった後にいじめられる側になり、徹底的に孤立してしまうという描写がリアルです。教員からは「自己責任」だと言われますが、いじめていた人間だったらいじめても良いとか、仲間はずれにして良いというわけではありません。このあたりは日本の悪いところかも知れません。

ちなみにヨーロッパでのいじめは「階級」間で発生するようです。国というか、文化圏によっていじめの原因や形態が異なるというのは興味深いのですが、どうやったらそれを防ぐことができるのかについては、まだまだ知見が足りないですね。