「シャバの「普通」は難しい」

今日の我が家本紹介はこれです。

「シャバの「普通」は難しい」 中村颯希作、ばたこ画、KADOKAWA刊

ばたこさんの絵はほんわりして良いなぁ、と思っていろいろと検索していたら出て来た本です。監獄の中で生まれ、その中で育てられた主人公。様々な特技を持つ犯罪者に「後継者」という意味も込めて育てられたおかげで、外の世界の「普通」がわからなくなっていました。

いざ外に出てみると…あまりのギャップに驚きます。
「微表情を読んで相手の考えていることを推測するのは、小さい頃のおままごとで学びますよね?」
「まぐろを観察し、育て、釣るというのは、普通の家庭で食育として行われますよね?」
「外科手術は5歳からやっていますが、普通の医者ならこれくらいできますよね?」
など、大変異常な特技を次から次へと披露します。そして
「もしかしてシャバの方は、この程度のこともできないのですか?」
と言い放ち、自分の普通とシャバの人の普通がいかに違うかについて悩んでいくというお話しです。