「一般相対論的宇宙論」

今日の我が家本紹介はこれです。

「一般相対論的宇宙論」 成相秀一、冨田憲二著、裳華房刊

重力レンズの研究を始めるときに、真っ先に参考にした書籍です。一般相対性理論から、弱い重力場近似をしたときに、どの程度光線が曲がるのかを計算する式を導出していたのです。ここからスタートしよう、と。

そして銀河の重力場で近似した際の式も載っていたのですが、どうしても計算結果が掲載されているものにならず…当時、京都大学基礎物理学研究所にいらっしゃった冨田先生に手紙を書いて、
「式が間違ってませんか?」
と指摘したところ、
「間違ってますね」
というお返事をいただけました。それも懐かしい思い出です。そうかぁ、あれからもう30年か…歳食ったなぁ…