今日の我が家本紹介はこれです。
「冥王星を殺したのは私です」 マイク・ブラウン著、梶山あゆみ訳、飛鳥新社刊
準惑星エリスの発見者が著者です。エリスという冥王星よりも大きいであろう天体が発見されたことによって、それまでかろうじて惑星の座に留まっていた冥王星は、準惑星へとカテゴリ変更されることとなったわけです。あれから15年かぁ…
が、準惑星の定義は結構面倒くさい。これ、ネタで書いたことがあるんですが、ああいう定義をしてしまうと、今度は
「衛星とは何か」
の定義が面倒になるので、正直嬉しくない。要は土星の環は微小な天体の集合体であることが分かっているわけですが、どのサイズまで衛星なのか。そのうち準衛星とか、わけのわからんカテゴリを作らないといかんのではないかと邪推してしまうわけですよ。
ぶっちゃけ、宇宙戦艦ヤマトのイスカンダルとガミラスはどうするのか。二重惑星というコトになっているけど、どれくらいの大きさの比率であれば二重惑星で、それくらいの大きさだと衛星なのか。共通重心がどちらの天体の内部にも存在しない場合は二重惑星とかなのかなぁ…そうすると、冥王星の衛星カロンは、衛星ではなくなってしまう。冥王星とカロンは二重準惑星。
あー、ああいう定義は大変面倒くさい。そりゃ反対する人も多かったわけだよ。