今日の我が家本紹介はこれです。
「プラネタリウムを作りました」 大平貴之著、エクスナレッジ刊
昨日からプラネタリウム繋がりで紹介です。あの「メガスター」の開発者の自伝です。あれをどうして作ったのか。どうやって作ったのか。これらが書かれているわけで、あの機械がどれだけの技術の塊なのかを知ることができます。
まぁ、個人でやってると、普通は星座原版を作ろうとするあたりで挫折すると思うんですよね…プラネタリウムというのは星座原版という穴の空いた板に、光を当てることで、穴から漏れ出た光が星として投影されるものです。星の明るさは穴の大きさで調整するのですが、暗い星を出そうとすると、明るい星の大きさが大きくなりすぎる。逆に明るい星の穴の大きさを制限すると、暗い星の穴の直径が死ぬほど小さくなる。しかも肉眼で見える約7000個の恒星だけでも手作業でやるのは難しいのに、メガスターは100万個以上ですから。
もちろん機械を使うのですが、そうすると工作精度も問題になります。いやはや、よくぞやったと思いますよ、あれ。