今日の我が家本紹介はこれです。
「虹の天象儀」 瀬名秀明著、祥伝社刊
今日からはプラネタリウムに関係した作品を幾つか紹介します。とはいえ、プラネタリウムについて解説しているものではなく、プラネタリウムを作品に取り込んだ小説です。
まずは瀬名秀明氏による、タイムスリップSF。東京の渋谷にあった五島プラネタリウムを舞台にして物語は進みます。このプラネタリウムは2003年に解体された東急文化会館にありました。
昔なつかしい西ドイツのツァイスⅣ型は、戦後に導入されたもので、西の電気科学館(大阪)と並んで、東京にはこの五島プラネタリウムが双璧となっていたわけです。私も一度足を運んだことがありますが、あのツァイスの黒光りする機体は、不思議な機械としか言いようのないノスタルジック感があります。
ちなみに現時点で国内にある一番古い機体は大阪市立科学館に展示されている旧電気科学館のツァイスⅡ型。現役で動作しているのは明石天文科学館にあるカール・ツァイス・イエナのUniversal23/3です。