今日の我が家本紹介はこれです。
「星界の紋章」 森岡浩之著、早川書房刊
個人的にはこの物語に登場する種族であるアーヴの言語「アーヴ語」に大変興味があります。
これ、設定としては大和言葉が音韻変化と母音脱落を繰り返した結果生まれたものとされています。例えば
アマテラス → アブリアル
タカマガハラ → ラクファカール
など。なかなかに面白い変化です。
もともと日本語も省略や意味の付け替え、発音しやすいように音がひっくり返るなどなどでどんどん変化していっています。例えば
「新しい(あたらしい)」も本来は「新たしい(あらたしい)」が正しかったわけです。今でも「新たな(あらたな)」のように「あらた」というのが正式だったのが、「『あらたしい』は言いにくい」ということから「あたらしい」に変わったとされています。
これを読んで、それ以外にもいろんな変化の方法があるんだということをしりました。コミュニケーションについてのコンテンツ制作や講義を生業としている者として、大変役に立つアイデアをいただいた本です。
まぁ、内容はSFなんですけどね。