「フィンランドの理科教育」

今日の我が家本紹介はこれです。

「フィンランドの理科教育」 鈴木誠著、明石書店刊

北欧、特にフィンランドの教育システムは世界の先端を行っていると言っても良いですし、日本とはまったく異なるシステムだというのがよく分かる本です。
「日本の学校は教員が教えているだけで、生徒は学んではいない」
というのは非常に重要な指摘です。「学ぶ」には自発的に課題を設定し、その解決方法を自分たちで考えることが必要だという考え方です。教員はあくまでもファシリテーションに徹し、生徒をサポートするのみ。
いまでこそ「アクティブラーニング」という言葉で日本でも話題に上っていますが、フィンランドは前世紀からこれをやっています。

実際、ソ連に木材を輸出するしか産業の無かったフィンランドにノキアなどのIT系企業が数多く生まれたのは、この教育のおかげだと言われていますし。
さて、日本はどれだけ上手く回せるようになるのか。