今日の我が家本紹介はこれです。
「消えゆく限界大学」 小川洋著 白水社刊
大学が多すぎる問題についてです。経営的に成り立っているのであれば良いのです。より正確に言えば、大学としての目標があり、志があった上で、経営が成り立っていればです。
ですが、短大や専門学校が流れに乗って四年制大学化しただけの場合、学生の集め方などにも問題があり、一気にしんどくなるということだそうで。
そもそも短大や専門学校として設立された時に、キッチリとした目的があったはずなので、そこに原点回帰できるのか?とかは十二分に検討する必要があるんでしょうね。
2020.12.11追記
700以上もの大学がある日本。私が大学生の頃はそんなに多くはありませんでした。実はある時から、短期大学が総合大学を目指したり、専門学校が大学化したりして、ものすごく増えたわけです。
ただし問題がもあって、若年人口が減っていくのに、大学の数が増えるということは、定員も増えていくわけです。すると、これまでは大学に行かなかった若しくは、学力的に行けなかった人も大学に行くようになるわけで…
それでも定員を満たせない場合は、外国からの留学生を迎え入れることで、なんとか定員を保つわけです。もちろん、そんなやり方がいつまでも続けられるわけがありません。ですから、危なくなってくる大学もあるわけで…
この本では、大学の増えた理由、どういう大学が「限界大学」となってしまうのか、そしてどの様な救済方法が過去に取られたのかなどが紹介されています。
いや、何が何でも大学に行かなければいけないというのもなんなので、元の専門学校に戻すなりして、日本の高等教育の在り方を根本から変えるべきだと思います。ドイツのようなモデルも良いと思うのですよ。