今日の我が家本紹介はこれです。学生時代にお世話になった本を紹介するシリーズを始めます。まずはこれ。
「Gravitational Lenses」P.Schneider, J.Ehlers, E.E.Falco著、1992年 Springer刊
私の研究対象のメインは「重力レンズ効果」でした。この本は重力レンズについてまとめられた教科書としては、当時唯一の物でした。他には論文集しかありませんでしたから。
当時は日本語の本もなく、一般相対性理論の本の一部で取り上げられていた内容や、論文を読みながら独学で勉強をしていました。これが出てどれだけありがたかったか。きっちりとまとめられていたので、大変助かりました。
ちなみにその後、重力レンズ専門の日本語で書かれた本は、私と師匠の福江氏との共著で、岩波書店から発行されました。1997年のことです。一般向けでしたので、数式は無しでしたけど。