「三番目の月」

読了です。

「三番目の月 全2巻」
 文尾文著
 ワニブックス刊

人類がいなくなった地球。そこにやって来た異星の調査隊は、かつて人類が生活していた痕跡を調べ、残された物の使い方を想像し、かつて住んでいた人類の生活を復元しようと努力していた。その調査隊の物語。

と書くと、ほぼ全てになります。先にオチを言っておくと、実は調査隊はかつて地球を捨てた人類の末裔。でもここが発祥の地だということを知らずに、そこで営まれていたであろう生活を想像するのに苦労をするわけです。建設現場のあるものを見て、それを神様というものをまつる場所だと勘違いしたり。

実際、同じ姿をしていても、時代や場所が違えば生活様式も文化も全く異なるわけで、その辺に転がっている物が何に使われたのかなんてわからないわけです。例えば我々は発掘された遺跡や物品を見てその用途を想像するわけですが、それが正しいかどうかは誰にもわかりません。
実際、土偶や埴輪の使い途や意味は、本当にのところはわからないわけです。他の物だって、我々は勝手に想像していますが、本作では飲み物(お茶みたいなもの)を作るための道具として、形が似ているとある物を使っています。今の我々からすると、ちょっとイヤな使い方ですが、それも一度使われ方が失われると、こういうことをやりかねないわけで。

ホント、同じ人間でも、こんな事がありえるという、話です。宇宙からやって来るというシチュエーションは「翠星のガルガンティア」にも通じる物がありますが、こちらはまったりのほほんとした内容。帯にある鶴田謙二氏推薦というのも頷けますね。

 

今月の歩数:135,658歩
今日の体重:68.2kg