「図解科学」

「図解科学(圖解科學)」という雑誌を見つけました。戦時中に朝日新聞社が発行していた雑誌のようで、手に入れてきたのは昭和19年の10・11月合併号です。

他の号もあったのですが、「ロケット兵器」という言葉に惹かれてしまいまして、当時の科学雑誌がどんなものかをチェックする機会だと思い、この号をとりあえず手に入れました。

んー…ものすごく軍事色の濃い雑誌というか、記事です。仁科芳雄監修ということなのですが、なんかもう「超大型空母は可能か」とか「航空機と渦」あたりはそのまんまです。戦争に直接関係ないであろう基礎科学の解説でも「戦う複素数」とか、どこがどう戦っているのかよく分からないタイトルが付いています。

当然広告もものすごいです。住友通信工業は通信機なのに挿絵は戦車。三和銀行に至っては戦艦と戦闘機です。小西六(旧コニカ、現コニカ・ミノルタ)も「決戦のための写真」、ツバサ模型なんて「防空の要訣は先ず敵機を識ることだ!」とB29の模型広告を出しています。そうか、戦時中でも模型は国産機以外も出てたんですね。面白いわぁ。

明日は、もう1冊手に入れている、大正年間の雑誌を紹介します。

 

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