「ソーシャルラーニング入門出版記念イベント」
に参加してきました。実は本を読んだだけではよく分からない部分も結構あり、
「これは役に立つのか?」
という疑問も持っていたのです。確かに言いたいことは分かるんだけど、事例があっち行ったりこっち来たりするので、どういう風に落とし込んでいったら良いのかを咀嚼するのが大変でした。
このセミナーでの話では、ソーシャルラーニングは、ソーシャルメディアのダイナミクスやコミュニケーションを使って、新しい学びをお互いに創発する、というのが書籍での定義だそうです。でも実のところ、発表者はもう少し狭い範囲で考えていたようです。キモはTwitterを使うというもの。
Twitterの情報はそのまま流れてしまうけど、残しておいた方がよい内容もあるだろうと。インフォーマルではあるものの、こういうものの蓄積に価値を見いだせるのではないか?というのが論点ですね。書籍で言うと第7章の部分です。
確かに個人的にも第5章と第7章がおもしろかったんですよ。5章はCIAの事例。そして7章がTwitter等を使った事例。そしてTwitterを使った交流を使うことによって、場所、組織にとらわれずに学ぶことだって出来るはず。こういうのがポータブルスキル。個人にひも付いているスキルでもあるけど。その道具としてスマートフォンが非常に大きな武器になるわけです。
確かにこれは理解できます。Google → Wikipediaという流れで、検索すれば最初のさわりくらいは出来てしまう。ただし、何を検索したか、何を学んだかが抜け落ちてしまうし、そこから先に進もうとした際にも詰まってしまいます。
だからTwitterを上手く使えないか?と。ここには企業などの組織を越えていろんな人が集積しているのは事実なので、どうやってそれを繋げていくのか?どうやって集合知を構築していくのか?
Twitterに限らず、こういったことにソーシャルメディアをどうやって活用していくのか?次にどうやって繋げていくのか?を考えて行く必要があるのです。実際、「学ぶ」とは、自分のネットワークの質を最適化する行為であるという指摘もあったりするわけで、今後はこの辺が重要になって来るはずだという思いは強くなりましたね。
Googleだけでは限界があるし、それが見えてきています。欲しい情報に行き着くには、最終的には人間が介在しないといけないのでは?という発言で思い出しましたが、「キュレーション」という概念が必要になるかな?Amazonでこの本と一緒にポチッたので、もう少し読み込んで、いろいろと再構築したいなと思います。