「ハイドゥナン」

本厚木駅前には市の図書館があります。この間の日曜日にふらっと訪れると、なんとSFが結構充実しているではないですか!!
そこでこれまで読みそびれていた「ハイドゥナン」を借りてきました。

「ハイドゥナン」
藤崎慎吾著
早川書房刊

文庫版なので全4巻です。ネタは「日本沈没」に似ていると言えば似ているし、似ていないと言えば似ていません。まぁ、南西諸島が沈みます、っていうネタなんですけどね。

作者がもともと科学雑誌の編集者だったということもあり、科学技術系の描写やネタの豊富さはさすがです。久しぶりに面白い本でした。そういえば「クリスタル・サイレンス」も面白かったんだよなぁ。

 

ただ、残念な点が2点。

一つは、姉弟なんだろうなぁというのが、結構早い時点でわかっちゃったこと。
もう一つは、デネブサテライトとか、アメリカ人研究者のところが
「え?それだけ?」
みたいな感じで終わってしまって、何となく広げた風呂敷がそのまんまになっちゃった感があったところですかね。

でもまぁ、掛け値なしに面白かったんですけど。