「萌える日本文学」

いや、なんで「萌え」なのかと言うとですね。最近仕事でいろんな文章を書いているのは、これまでのブログで書いてきたとおりです。「55年体制崩壊」「マルタ会談」といった政治の話、「エンロン・ショック」「プラザ合意」などの経済の話なんかを書いていますが、これはとあるところから

「こういうキーワードで書いてください」

というリクエストがあったりするわけです。他にも「東西ドイツ統合」「中国の世界の工場化」「文化大革命」「中央青山監査法人解散」などなど、政治・経済関係のキーワードが目白押しです。

でもですね、その中に

「アキバ系」

という、思わず

「なんでやねん!」

とツッコミを入れたくなるようなキーワードもありまして・・・仕方なく「萌え」とか、そういう系列のキーワードを交えていろんな資料を当たっていたわけです。で、見つけたのがこの本。

 

「萌える日本文学」
堀越英美著
幻冬舎刊

数々の日本文学を幾つかの「萌え属性」に分けて紹介していく本です。目次も

「妹」「姉」「メイド」「ツンデレ」「眼鏡っ娘・文学少女」「百合」「つるぺた・ろりぷに」「泣き」「鬱展開」「人外・ケモノ」などなど

もうまさにすごい感じです。「その他」のところにも「小悪魔」だのなんだのと、本当に「萌え萌え」な内容です。しかも紹介されている作品も

「とりかえばや物語」「伊豆の踊子」「智恵子抄」「「野菊の墓」「人間失格」など、教科書や読書感想文でご存じの作品も数多く取り扱われています。すごいもんですね。思わず

「この話って、そんなネタやったっけ?」

ともう一度読み返してしまいたくなる感じです。

しかし・・・森鴎外の「舞姫」って「ツンデレ」ネタだったっけ・・・?