今年のSF大会で紹介されていた本ですが、中身は昨年の「Nippon2007」でのセッションが基になっています。
「サイエンス・イマジネーション」
小松左京監修
瀬名秀明編著
NTT出版刊
ロボット、脳、言語、意識などをテーマにした科学者8人とSF作家の対談集と言って良いでしょう。川人氏と岡ノ屋氏の研究に関しては以前に別のシンポジウムで聴いたことがありましたので、その他の6人の発表を興味深く読ませていただきました。特にパラサイト・ヒューマン・システムはなかなか面白い研究ですね。
科学はSFを越えられるのか?科学はSFにどれだけのインスピレーションを与えられるのか?
逆にSFはどこまで科学のパラダイムシフトに貢献できるのか?SFは科学を啓蒙する切り札になるのか?
そんな熱気がひしひしと伝わってきます。うん、私もなんか書こう、久しぶりに。少なくともそう思えるパワーのある本ですね。